履正社vs東大阪大柏原
立ち上がりに勝負のカギが・・・
寺島成輝主将(履正社)
履正社は3本塁打を含む14安打16得点で5回コールド勝ちを決めた。岡田龍生監督は、「バットを振らないとボールは前に飛ばないというのがよくわかりましたね」と予想以上の大勝を振り返った。
投げてはエースで4番で主将の寺島 成輝(2年)が4回を5安打無失点。3回戦の大冠戦で9回までリードされる苦しい展開を経験。「相手の対応を考えすぎて球がいかなくなったので、自分のピッチングを心がけようと思った」と大きな転機になったと話す。次の相手は夏に敗れた大阪桐蔭。「代が変わって相手も同い年。負けたくない」とリベンジへ向けて力を込めた。
さて、勝負の瞬間は立ち上がりの第1球に感じる。 1回表のマウンドに立った東大阪大柏原の先発・山田幹人(2年)は7球の投球練習を終えた後、第1球のサインを見てわずかに首を振った。選んだ球は変化球。ストライクが取れれば良かったのだが、結果はボール。これで打席の履正社1番・福田観大(2年)は山田の配球を読みやすくなった。結局3球目を振り抜き、ライトスタンドへ先頭打者本塁打。履正社打線が勢いづいたと言える。
立ち上がりの第1球のサインに首を振る。そこに投手の微妙な心理状態が見え隠れしたように思えた場面だった。
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