スピーディーかつ鮮やかな展開から先制ゴール。本田は昨シーズン同様、開幕直前になって決定的な仕事を見せた。 (C) Getty Images

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 コッパ・イタリア(TIMカップ)3回戦、ミランはホームのサン・シーロでペルージャ(セリエB)を2-0で下し、今シーズン最初の公式戦を白星で飾った。
 
 本田圭佑はトップ下としてスタメン出場。カルロス・バッカ、ルイス・アドリアーノの2トップとうまく絡み、4分にはバッカのパスを受けて惜しいシュートを放つ。これは相手GKアントニオ・ロサーティにセーブされるも、良い形で試合に入った。
 
 そして10分、左SBのルカ・アントネッリがドリブルで持ち込み、中央にグラウンダーのパスを入れる。これをルイス・アドリアーノが受けると見せかけてスルーすると、その裏側に走り込んでいた本田がフリーで抜け出してゴール! 昨シーズンに続き、公式戦のファーストスコアラーとなった。
 
 14分、バッカが倒されて得た右サイドでのFKを本田が蹴り、ボールは良いコースに飛んだものの、これはロサーティが横っ跳びで防いだ。
 
 28分、再びミランの前線が躍動する。バッカと本田のパス交換の間にルイス・アドリアーノが前に飛び出すと、本田がこれに反応して正確なパス。新加入のブラジル人は難なく決めて、ミランがリードを広げた。
 
 その3分後にも、2トップが創り出したチャンスに本田が絡み、ルイス・アドリアーノから好パスを受けたが、利き足ではなかったこともあってか、ボールは枠を捉えきれなかった。
 
 ミランはその後もチャンスを生み出すが、ロサーティの好守が続き、ゴールは生まれなかった。本田は60分にアントネッリに決定的なパスを送ったが、これは相手DFにブロックされて2アシスト目とはならなかった。
 
 本田は69分にジェレミー・メネーズとの交代でピッチを去ったが、その際にはスタンドから惜しみない称賛の拍手が送られた。
 
 結局、試合はこのまま進み、ミランが勝利を飾っている。
 
 相手との実力差も考慮する必要はあるとはいえ、新加入の2トップが機能し始めたミランは、過去数試合に比べても格段に攻撃力を増した。本田のトップ下としてのプレーも、この2トップの連係とうまく融合していた。
 
 シニシャ・ミハイロビッチ監督は戦前、ベストメンバーをピッチに送ると語っていたが、これに含まれた本田は、1ゴール1アシストというこれ以上ない目に見える結果を残した。
 
 果たして、今週末のセリエA開幕戦(対フィオレンティーナ)ではどうなるか。大きな興味と楽しみが残された。