先日、米FBIなどの調査で明らかとなった国際サッカー連盟(FIFA)の汚職スキャンダル。その内幕が早くもハリウッドで映画化されることとなり、プロデューサーとしてアカデミー賞作品賞受賞作「アルゴ」で監督を務めた俳優ベン・アフレックの名が浮上し、大きな話題となっている。

本作は、バイラルメディアの先駆けとして地位を築き、現在は政治などの調査報道にも力を入れているメディア<BuzzFeed>の記者ケン・ベンシンガーのスクープ記事が原作になるという。今回の汚職問題の中心となったFIFA元理事であるチャック・ブレイザー氏周辺の賄賂や、彼がサッカーを介して得た巨万の富の行方などを描く予定だ。

ネットでは、発覚して間もないスキャンダルの作品化が時期尚早だとする声も多く、「誰が見るのか理解できない映画が世の中には存在するものだ」などと呆れるコメントもある。ただその一方で「アフレックは才能のある監督だ。彼が今までに制作した映画は、今の所すべて良い」と、アフレック氏が関わる作品なら期待できるとの声も少なくない。

今回のFIFA汚職事件の映画に関しては、ワーナー・ブラザーズが「Houses of Deceit(原題)」とのタイトルで作品化の権利をいち早く買い取り、プロジェクトは着々と進んでいる。

多くのサッカーファンの関心は、「ブラッター会長役を誰が演じるのか?」に集まっているようだ。ネットではすでに予想として「ブラッターはマット・デイモン」「アンソニー・ホプキンス」「アンディ・サーキス」「ダニー・デヴィート!」など、様々なハリウッドスターの名前があがっている。