モナコMFジェフリー・コンドグビアをめぐり、ミランとインテルがダービーの真っ最中だ。

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役はモナコ入りし、コンドグビア獲得を決めようと試みている。一方でインテルはミラノから動いており、ピエロ・アウジリオSDが交渉に割って入り、ミラン有利とみられるビジネスで勝負に出ているところだ。

ガッリアーニ代表取締役の最初のモナコ訪問は良い結果に終わった。両クラブが合意に達している。ミランはジャクソン・マルティネスに続く補強に大きく近づいているのだ。ガッリアーニ代表取締役は19日朝にミラノにおり、選手からの回答を待っていた。そして午後に再びモナコに向かい、交渉をまとめようとしている。

ガッリアーニ代表取締役はモナコ上層部だけでなく、コンドグビア本人ともディナーをともにした。ミランからモナコへのオファーは3000万ユーロ(約41億8000万円)、評価額を500万ユーロ(約7円)下回る金額だ。

ミランはアトレティコ・マドリーDFミランダやマルセイユMFジャネリ・インビュラの獲得をインテルに“許可”し、代わりにインテルからコンドグビア獲得を”許可“されたとみられていた。だが実際には、アウジリオSDは勝負を仕掛けている。現時点でミランが有利だが、インテルが割って入ったことでサプライズもあるかもしれない。

ガッリアーニ代表取締役はこの日、報道陣に対して現状を次のように説明している。

「まるでTIMカップのようだね。インテルのほかに、ユヴェントスもまた出てきたんだ。私は楽観も悲観もしていない。だが、モンテカルロから私は動かないよ」

だが、ユヴェントスはこれに対してすぐに返答してきた。ユーヴェは、クラブが選手の価値を評価しているとしつつ、獲得には関心を抱いていないと明かしてきた。実際、サミ・ケディラを獲得したユーヴェは中盤に多くの選手をそろえている。

インテルは夜になり、マルコ・ファッソーネGMとアウジリオSDがモンテカルロでコンドグビアの代理人とディナーをともにしている。終了後、アウジリオSDは次のようにコメントした。

「我々は代理人たちとディナーをともにした。選手との話し合いをしようとしているところだ。ミラン? 我々の関係は良好だ。問題はない」