日ハム杉谷、大飛球にガッツポーズもファウル 「中田さんに怒られた」
「打った瞬間入ったと思って、ガッツポーズしてしまって…」、日本ハムは交流戦前首位が確定
日本ハムはソフトバンクに9−2で快勝し、交流戦前の首位を確定させた。2回に杉谷拳士内野手が先制打を放つと、続く西川遥輝外野手は満塁ホームランで一気に5点を先制。チームを流れに乗せた。2人はそろってお立ち台に上がり、絶妙の掛け合いで札幌ドームを盛り上げた。
「やりましたね!」
チームを勝利に導く活躍を見せた杉谷は、ヒーローインタビューの開口一番でこう声を張り上げた。
2回2死満塁の好機で、しぶとい二塁内野安打を放ち先制タイムリーをマーク。「気持ちで打つしかないと思ったので、高めだけを狙った。その結果がファーストの頭の上を越すという、気持ちで打ちました」。鮮やかなヒットではなかったが、貴重な1点をチームにもたらした。
8回には、1死から左翼ポール付近に大飛球を飛ばした。打った瞬間に思わずガッツポーズを作ったが、ギリギリでファウルの判定。その後、捕邪飛に倒れた。「打った瞬間入ったと思いまして、ガッツポーズしてしまって、後から中田さんにしっかり怒られるというオチまでつきました」。こう振り返り、笑いを誘った。
満塁弾の西川は「打った瞬間入ると分かったので、気持よく一周させてもらった」
一方、杉谷の先制打の直後に完璧な満塁ホームランを放った西川は「打った瞬間入ると思いましたし、ノースリーから『打て』を出してくれた監督に感謝したいと思います。初めての満塁ホームランだと思うので、つい感情が表に出ちゃいました」と嬉しそうに話した。
プロ入り初の満塁弾の感触について改めて聞かれると、再び「打った瞬間入ったのが分かったので、気持よく(ダイヤモンドを)一周させてもらいました」と、隣にいる杉谷を意識したかのようなコメントで、場内を盛り上げた。
この日も4安打を放つなど絶好調。その理由については「そうですね。9番に杉谷さんがいるので、気持よく打席に入れているのだと思います」とニヤリ。これを受け、杉谷も「いつもネクストで遥輝がプレッシャーをかけてくるので、どうにか塁に出ないと、という気持ちで、今日のデッドボールも遥輝のおかげでなったんじゃないかなと思います」と笑顔。絶妙な掛け合いを見せた。
6試合連続安打の杉谷は「いつスタメン外されるのかと、ずっと不安になりながら1打席1打席に集中して、死に物狂いで目の前のことに集中しながらやってます。チームの状態もいいので、どうにかこの波に乗れるようにやっていきたいと思います」と話す。
勢いを取り戻し、目標としていた首位での交流戦突入を達成。西川は「本当にチーム全員で勝ち取ったと思う。まだまだ交流戦、後半戦と残りがあるので、突っ走って行きたいと思います」と誓った。優勝へ向け、若い日本ハムが強さを見せつけている。