11日、東京国際フォーラムで発表されたアップルコンピュータ初となるインテル製MPU搭載パソコン「iMac」(撮影:吉川忠行)

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アップルコンピュータ日本法人の前刀(さきとう)禎明代表は11日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで行った同社イベントで、半導体最大手インテルの超小型演算処理装置(MPU)を初めて搭載したパソコンを発表した。前刀代表は「インテル搭載で、マックが提唱してきた『デジタルライフスタイル』が大きな展開を示す。日本でもマックのビジネスを拡大したい」と新製品をアピールした。

 発表したのはデスクトップ型の「iMac」と、ノート型の「MacBook Pro」。最新のデュアルコア型半導体の採用により、情報処理速度は従来製品と比べ、デスクトップ型で2倍、ノート型で4倍向上したという。デスクトップ型の税込価格は17インチが15万9800円、20インチが20万9900円で、同日に出荷開始。「Power Book」から名称も一新したノート型は、上部に小型カメラを内蔵した15インチのディスプレイを採用しており、1.67ギガ版が24万9800円、1.83ギガ版が30万9800円で、2月に出荷を開始する。

 アップルは、長年搭載してきたIBM製の半導体からインテル製への切り替えを、2005年6月に表明。新製品発表を06年6月までとしていたが、大きく前倒しした。全パソコンへの切り替え完了についても、当初予定の07年末から06年中に早めた。

 10日(日本時間11日未明)に米サンフランシスコで行われた発表会では、米アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が、技術者に扮した米インテル社のポール・オッテリーニCEOから半導体ウェハを受け取るパフォーマンスも。そのうえで、ジョブズCEOは「世界最高のパソコンを作るためには、最新の技術を使わねばならない」と、インテル製採用の優位性を強調した。【了】

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