XFN-ASIAによると、日本政府が今月、牛海綿状脳症(BSE)の発生を理由に禁止していた米国産牛肉の輸入を、2年ぶりに再開したことを受け、輸入禁止期間中に日本で牛肉の販売シェアをほぼ独占していたオーストラリアの食肉業界が、輸入解禁後のシェアの維持を目指し、日本での販売促進活動を強化する模様だ。豪州紙エイジが29日付けで伝えた。スーパーマーケット3000店舗以上が参加して、年末期の販促活動が行われるとしている。

  農林水産省によると、日本は、2003年に米国産牛肉の輸入が禁止されるまで、年間19億ドルの牛肉を米国から輸入しており、輸入禁止の前年となる2002年度には、日本は、輸入牛肉量全体(53万4000メートルトン)の45%に相当する24万トンを米国から輸入していた。一方、オーストラリアも、同49%に相当する26万2500トンを日本に出荷しており、米国とシェアを争っていた。 【了】