クールビズには賛成、でも定着しないと思う─。メール転送サービスを手掛けるアイシェアが実施した意識調査で、クールビズに賛同しつつも7割以上の人が懐疑的な見方をしていることが明らかになった。

 クールビズの認知度は、知っていると回答した人は88.5%。また、92.1%の人が「省エネへの配慮」などを理由に賛同し、これまで冷房の効きすぎで真夏にカーディガンを着ることを強いられてきたOLからも「クーラーの温度を上げられるから」と支持する意見が多かった。

 「クールビズで思うことは」という問いには、「私服・軽装勤務はよいと思う」が最多の61%を占めた。次いで「服のセンス、選択が気になる」が17.7%となり、軽装の線の引きどころを気にしている人も多いようだ。営業など外回りが多い業種では「ネクタイが外せない」(18.8%)としながらも、「周りがクールビズになれば私も軽装にしたい」(21.6%)と前向きな意見が多かった。

 最後に「クールビズは定着すると思うか」という問いには、「定着しないと思う」が最多の43.8%。次いで「わからない」が31.7%と、合計で7割以上を占めた。「定着すると思う」は24.6%にとどまった。アイシェアでは「関心が高いとはいえ、まだまだ弊害があることを示す結果だろう。見た目が大事か、見られ方が大事か。クールビズを広げるためには、相互の理解が一番大切ではないか」と分析している。

 調査は同社のメール転送サービスの利用者を対象に行い、1921人(男性70%、女性30%)から回答を得た。【了】