By Anthony DiLaura

学校の生徒たちがApple IDなしでiPadを使えるようになるiPad向け教育用プログラムをAppleが検討中であることを、Mac Rumorsが報じています。

Apple Overhauling iPad in Education Program to Simplify Sharing Devices and Apps - Mac Rumors

http://www.macrumors.com/2015/03/06/ipad-education-deployment-changes/



iPadでアプリをダウンロードしたり、複数台で写真などのデータを共有したりするにはApple IDが不可欠です。アメリカでは教育用品としてAppleのiPadを採用している学校がありますが、生徒たちにiPadを使わせるには、「学校用のApple IDの作成」「全端末でログイン作業」「教材アプリ・電子書籍のインストール」など、いくつかのややこしい作業が含まれていました。Mac Rumorsによると、Appleはそんな教育現場の負担を軽くするべく、Apple IDの「教育用プログラム」を準備中であるとのこと。

教育用プログラムが導入されることで、生徒が使うiPadにはApple IDなしで必要な教材アプリをインストールすることができ、1台ずつログインや初期設定する必要もナシ。また教師や管理者側で生徒の有料アプリ購入を管理することも可能であるため、これまでに比べて教育現場へのiPad導入が容易になります。教育プログラムはアメリカの新学期に合わせて2015年秋から開始される予定とのことです。



By Kathy Cassidy

また、子供のインターネット上の安全を守ろうとする法律「COPPA」では13歳以下の児童がApple IDなどのアカウントを作成することを規制していますが、AppleはCOPRAの基準をクリアした「Apple IDs for students」の実装も予定しているとのこと。これは教師が生徒に対して生成できるApple IDで、教師側で生徒のIDのパスワードをリセットできるというもの。Apple IDs for studentsが実装されれば13歳以下の児童でも、iCloudにアクセスできるようになるため、管理する全端末に教材を送るといった使い方が可能になるわけです。

ちなみに、Googleも子どもが安全に使えるキッズ向けYouTubeアプリをリリースして、子ども向けのアピールを行っています。