4日、新華網によると、9月19日に開幕した仁川アジア大会がこの日、閉幕した。今大会で起きたさまざまなスキャンダルをまとめてみる。写真は閉会式。

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2014年10月4日、新華網によると、9月19日に開幕した仁川アジア大会がこの日、閉幕した。今大会は、開幕前から運営や施設の準備不足が指摘されていたが、開幕してからも競技内外でさまざまな問題が起きた。中国メディアが報じた仁川アジア大会のスキャンダルをまとめてみる。あなたはいくつ知っているだろうか。

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●記者から不満
記者会見場に十分な数の椅子が用意されていなかったり、無線LAN(Wi−Fi)のパスワードが公開されなかったりするなど、運営のずさんさに記者から不満の声があがった。

●試合会場で停電
20日、バドミントン女子の試合中に会場が大規模停電。停電はおよそ5分間続いた。

●国旗を間違える
20日、重量挙げ女子48キロ級の表彰式で、運営側がインドネシア国旗を間違えて用意してしまい、急きょインドネシアの選手が持っていた国旗を借りて表彰式を続けるという事態となった。

●聖火が消える
20日午後11時40分ごろ、メインスタジアムの聖火が突然消え、10分ほど後に再び点灯した。大会組織委員会によると、聖火がともされているトーチ内部のセンサーの誤作動が原因だという。

●バドミントンの空調問題
男子団体準々決勝の日韓戦、第1試合のシングルスで、日本の田児賢一が第1ゲームを奪うと、無風だった会場に空調が入り、韓国選手が第2、第3ゲームを連取し逆転勝ちした。 空調については中国やほかの国の選手からも、「韓国に有利なようにコントロールしているのでは」との指摘が出た。大会組織委員会は「節電のために空調のスイッチのオンオフを繰り返していた」と説明した。

●弁当からサルモネラ菌
21日、組織委員会は、選手に支給された弁当の一部からサルモネラ菌が検出されたため、弁当をすべて廃棄処分したと明らかにした。

●ボランティアスタッフの待遇
韓国メディアは、大会のボランティアスタッフに期限切れの弁当が提供されたと伝えた。大会組織委員会は「品質には問題ない。供給業者が製造日を間違えて記した」と説明。また、外国チームの通訳を担当していたボランティアスタッフの多くが、待遇への不満を理由に途中で放棄した。

●選手用の車両手配の不備
選手や関係者向けの車両手配の不備も指摘された。シャトルバスに乗るのに3時間も待たされた選手がいたほか、観客の人ごみに交じってバスを待たされた選手もいた。こうした状況は、一度や二度ではないという。

●音楽で妨害?
馬術競技で、韓国が音楽で他国選手を妨害したのではとの指摘が出た。ある中国人審判は、「日本人選手に対して音楽での妨害がよく行われている。馬は周りの環境に敏感。音は馬の演技に影響を及ぼす」と指摘。また、中国チームの関係者からは、韓国選手に有利な採点がなされているとの指摘も出た。

●スタッフの賭博
ビーチバレー会場でボランティアスタッフがカード賭博を、カバディ会場では運営スタッフが賭場を開いていたことが判明。大会組織委員会は当該スタッフを解雇したことを発表し謝罪した。

●窃盗事件
仁川アジア大会の水泳会場で韓国人記者のカメラを盗んだとして、競泳男子日本代表の冨田尚弥が摘発された。富田は罰金100万ウォン(約10万円)を即日納付。帰国の際、1分間にわたって頭を下げて謝罪した。

●チケットを持っていたのに…
大会を取材していた中国人記者は、大会組織委員会から購入したチケットで会場に入ったが、しばらくして係員に追い出されたという。同記者は「理由は私のチケットの有効性が確認できていないということだったようだ。だが、彼らは大声で怒鳴るばかりで、合理的な理由を説明しなかった。私はこれまでに国際大会を何度も取材してきたが、これが最悪の体験だ」と語ったという。

●選手村の食事に不満の声
今大会では提供された食事に肉が少なかったことで、選手から不満の声があがった。ある選手は「毎日キムチで、舌がおかしくなりそう」と語り、また別の選手は「種類は多いように見えるけど、半分は漬け物だよ。肉なんてほとんど見当たらない」と漏らした。

●見たい人はいるのに…
今大会では、野球やバレーボールなど人気競技でもスタンドに空席が目立った。会場に足を運びたいファンはたくさんいたが、スタンドを満席にしようと仁川政府が事前に企業などにチケットを買うように要請したことで、本当に見たい人にチケットが渡らなかった。韓国のファンからは「なぜ人気スポーツのチケットを興味のない人に無理やり買わせたのか」と疑問の声が上がったという。

●小さすぎるベッド
選手や各国のメディアに提供されたベッドは、統一規格で長さ190センチメートル、幅130センチメートル。大柄な記者やバスケットボールやバレーボールの選手たちからは不満が噴出。「手足を伸ばせば壁に当たり、寝返りを打てば床に落ちる」と訴えた選手もいた。中国バスケットボール選手は寝袋で寝ていたという。

●選手が行方不明に
地元警察は29日、パレスチナの重量挙げの選手が行方不明になったことを明かした。同選手は、ほかの選手やチームスタッフら13人とともに帰国するため仁川国際空港を訪れていたが、空港で姿を消し、連絡も取れなくなった。また、ネパールの3選手も同様に空港で行方がわからなくなった。警察は、不法滞在が目的だとみており、違法ブローカーの存在も指摘した。

●奇妙な卓球台
29日に行われた卓球女子団体の準決勝の日本対シンガポール戦の初戦、日本の福原愛の前に、斜めに傾き、ネットの高さも均一ではない「史上最も奇妙な」卓球台が登場。福原とシンガポールの選手はジャージを着て、スタッフが台を調整するのを待たなければならなかった。

●ボクシングの疑惑の判定
9月30日に行われた女子ライト級準決勝で、インドのデビは韓国のパク・ジンアと対戦。デビがやや優勢のようにも見えたが、判定は0−3でパク・ジンアの勝利。インドチームは猛抗議したが、結果は覆らなかった。1日の表彰式でデビは銅メダルをパク・ジンアの首にかけ、「この銅メダルはあなたと韓国のもの」と話したという。このほか、男子ではモンゴル選手、中国選手も韓国選手を相手に疑惑の判定を下されている。

このほかにも、報じられていないさまざまな出来事があっただろう。韓国は18年に平昌五輪を開催する。仁川アジア大会のトラブルを教訓に、ぜひ素晴らしい五輪を開催してほしいと願わずにはいられない。(翻訳・編集/TK)