IKEAは家具のカタログを毎年作成しており、店舗で無料で配布しています。実際にそのまま住めそうなレイアウトでデザインされていて、イメージがつかみやすいカタログになっていますが、なんとカタログに配置されている家具の4つに3つがCGで作られていることがわかりました。

75% Of Ikea’s Catalog Is Computer Generated Imagery | Co.Design | business + design

http://www.fastcodesign.com/3034975/75-of-ikeas-catalog-is-computer-generated-imagery

CGSociety - Building 3D with Ikea

http://www.cgsociety.org/index.php/CGSFeatures/CGSFeatureSpecial/building_3d_with_ikea

IKEAは世界でもトップレベルの特殊効果スタジオを持っており、カタログの家具のうち75%が本物と見分けがつかないほど高精度のCGで作られているとのこと。初めてCG写真がカタログに使われたのが2006年で、2012年にWall Street JournalがIKEAのカタログは25%がCGであると報じましたが、CGの使用率は年々大幅に増加しています。

CGの家具は4K×4Kピクセルの高解像度で描かれており、実物をスキャンして、1/1スケールでマッピングして制作してます。プロジェクトのトップマネージャーMartin Enthed氏によると、リアルな質感を描写するために、現実的な光の屈折などをコントロールできるレイ・トレーシングという技術を取り入れているとのこと。



ほとんどがCGで作成されているカタログの一部はこんな感じ。



木目はCGとのことですが、言われても本物かCGかの見分けはつきません。



IKEAがCGカタログを取り入れ始めた初期のころから、CG制作者たちはスタジオ写真を学び、写真家たちは3Dレンダリングソフトを学習するなど、意欲的に「現実世界の質感」を表現するために取り組んできたとのこと。その結果、わずか8年で4つの配置物のうち3つがCGでできているにも関わらず、本物と区別がつかないほどの高度なカタログを作り出せているということです。