ミランは14日のセリエA第24節で、ボローニャに敵地で1−0と勝利した。決勝点を挙げたFWマリオ・バロテッリは、「GKを見たら少し前に出ていたからシュートを狙った。幸運にも、美しいゴールを決められたよ」と話している。

試合の、そしてもしかしたらシーズンの流れを変える一発だったかもしれない。ナポリで涙を見せたバロテッリは、6日後にカンピオーネ(最高級の選手)にふさわしい魔法を見せた。

彼はカンピオーネなのだろうか? クラレンス・セードルフ監督は「そういう選手になる」と確信しており、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役も「彼はカンピオーネだ」と述べている。

そして、バロテッリはピッチで答えを見せた。ひどい試合を、センセーショナルなゴールで物にしたのだ。終了3分前に長距離シュートを決めたのである。

今シーズン最高のゴールを決めても、バロテッリは喜ばなかった。センターサークルへ向かい、チームメートたちが抱きついても、彼は冷静を失わなかった。

「みんなオレのプライベートに注目しすぎだ。やめた方がいいと言いたいね。オレは代表のストライカーであり、冷静でいなければいけないからだ」

娘の父親であることを認め、ストレスを抱えるなど、ナポリ戦の前後にバロテッリはプライベートについて騒がれた。

「ナポリでの試合は良い日じゃなかった。でも、監督はオレを信頼してくれている。こういうゴールを決め、チームを引っ張らなければいけなかったんだ」

自らの責任を負う者のコメントだ。

「パッツォ(ジャンパオロ・パッツィーニ)がいると、オレか彼が常にゴールを決めている。これを試していく時間もあるだろう」

実際には、パッツィーニが投入されてからも、それほど変わらなかった。バロテッリがペナルティーエリア内にいるのではなく、より低い位置から攻撃を仕掛けるようになっただけだ。だが、その位置から彼はゴールを決めた。

その決勝点を、バロテッリはこうささげている。

「バレンタインと、オレの恋人ファニーに。このゴールは彼女のためのものだ」