ヨーロッパの舞台でイタリア勢が対戦するライバルたちは好調にない。むしろ危機、あるいは小さな危機にある。ミラン、ユヴェントス、ナポリ、フィオレンティーナは笑うことができそうだ。気をつけなければいけないのはラツィオだけである。

9日後、チャンピオンズリーグ(CL)ではまったく別物となっているかもしれないが、ミランが対戦するアトレティコ・マドリーは悪夢なような時期にある。コパ・デル・レイではレアル・マドリーとのダービーで0−3と完敗。リーグ戦でも巻き返せず、アルメリアに0−2と敗れた。

さらに、負傷者の問題もディエゴ・シメオネ監督を心配させている。フィリペ・ルイスとチアゴ・メンデスはサン・シーロでのファーストレグを欠場する。ダビド・ビジャとGKティボ・クルトゥワは間に合うはずだが、土壇場で欠場となる恐れはまだ残されているのだ。いずれにしても、国内で泣いているミランは欧州の舞台でまだ希望を持てるのである。

ヨーロッパリーグ(EL)に目を向けると、ユーヴェが対戦するトラブゾンスポルがアクヒサルにホームで2−4と敗れ、ムスタファ・アクジャイ監督が辞任。順位も9位に落ちている。ただし、気をつけなければいけない。ガラタサライもCLでユヴェントスと対戦する前に危機的状況にあったが、その結果は周知のとおりだ。

デンマークでは、ELでフィオレンティーナと対戦するエスビャールが危機にある。3月3日に再開するリーグ戦で、18試合を終えて勝ち点19と惨憺たる成績。順位は12チーム中11位とぼろぼろの状態で中断期間に突入している。

ナポリが対戦するスウォンジー・シティは前節、カーディフ・シティとのダービーで3−0と勝利した。だが、それで低迷を抜け出せたとは言えないだろう。先週、クラブはミカエル・ラウドルップ監督を解任。ここ10試合で勝ち点6しか挙げていない。解任はほぼ避けられないことだった。ただし、カーディフ戦での3ゴールが、ギャリー・モンク暫定監督による新たな冒険へ期待を持たせている。

エディ・レヤ監督のラツィオとの対戦に向けて準備しているルドゴレツは、欧州の舞台におけるサプライズだ。1カ月以上前からリーグは中断しているが、ロコモティフ・ソフィアに4−0と快勝するなど、ここまで首位タイにつけている。リテックス・ロベチと同勝ち点だが、ルドゴレツは消化が1試合少ない。