肉愛好家の2大聖地を行く ミート巡礼マップ(中目黒編)

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肉の聖地として君臨し続ける中目黒。
老舗と新店が切磋琢磨することで、
街中の店が高いクオリティを誇る。

2013年3月、数多くの名店が居並ぶ中目黒に、注目のルーキーが誕生した。その名も『うしごろバンビーナ・カルボーネ』。昨年8月、恵比寿にオープンし、瞬く間に予約困難な人気店となった『うしごろバンビーナ』が、ここ肉の聖地に打って出たのだ。
店名の?カルボーネ〞とは、?炭〞を意味するイタリア語。A5和牛をリーズナブルに供するスタイルは継承しつつ、炭火焼きメニューに特化している。
代表作は厚切りバンビーナ?ロック〞ステーキ。まるで岩の如き堂々たる佇まいの塊肉を、遠赤外線の効果を利用してじっくり炙り焼くことにより、旨みを外に逃さない。まずは岩塩だけの直球勝負で、肉本来の味と炭火の香りを楽しみたい。そしてお次は、オリジナルステーキソースや西洋ワサビなどの調味料で変化をつけながら。多彩な角度でA5和牛を満喫すれば?元祖肉の聖地〞中目黒での、新たなる名物の誕生を実感していただけるはずだ。


2.料理に合わせたワインはすべて¥2,900。イタリア産が中心

バンビーナカルボナーラ¥500。他、A5和牛を使用した前菜や〆料理がワンコインで揃う

メイン画像と同じく厚切りバンビーナ?ロック〞ステーキ 100g¥1,500、200g¥3,000。上質な赤身と適度な霜降りが特徴のしんしん、うちももからセレクト可能

ザブトンのすき焼き¥1,500。秘伝のタレですき焼き風に

目黒区上目黒2-12-11TODA BLD1F
(電)03-6412-8929
(営)5:00PM 〜 夜12:00(L.O.11:00PM)
(休)無休 席 38 カード使用可


中目黒の焼肉シーンを、20年以上も牽引し続ける名店『びーふてい』がプロデュースした和牛バル。霜降り肉を塊で焼くガッツリ系メニューもさることながら、上ミノのアヒージョ、和牛レバーペーストといった、ワインと相性抜群の創作料理が揃う。提供する肉はすべて、?ビーフマイスター〞と称される元精肉店の店主が一頭買いした、最上級の処女牛。その味を知り尽くした目利きだからこそのクオリティの高さを、ワイン片手に堪能したい。

目黒区上目黒2-6-9 ニューハイム中目黒2F
(電)03-5794-9889
(営)6:00PM〜夜12:30(L.O.夜12:00)
(休)無休 席 30 カード使用可

「アバ=内蔵料理」と肉料理を看板にするビストロ。肉愛好家が集う中目黒でも、とりわけモツ好きの舌を唸らせる名店だ。アバメニューの数々は、オーナーシェフがフランスでの修業時代に習得した内臓処理技術の結晶。丁寧に下処理することでクセを取り除き、旨みだけを際立たせている。なかでもトリッパや豚の耳などを固めたアバジュレは、多くのファンを唸らせる秀作。なめらかな食感の中で生まれる躍るような歯ごたえは、全く新しいモツ体験となる。

目黒区上目黒2-42-12 スカイヒルズ中目黒1F
(電)03-5734-1675
(営)6:00PM 〜 翌2:00AM
(休)日曜 席 16 カード使用可

厳選牛を量半分、値段半分で提供。国産和牛のさまざまな部位を楽しんでいただきたいと考案されたこのスタイルは、焼肉好きのアンテナに引っかかりたちまち話題に。2010年の五反田本店から始まり、翌年に中目黒店、そして怒濤の勢いでこの別館がオープンした。こちらの自慢は網に収まり切らないほど大きなカルビ。4つの部位を一枚でいただく究極の焼肉である。この品をもって『ふたご』は、聖地・中目黒でも確固たる地位を築くのだ。

目黒区上目黒3-16-1コットンビル2F
(電)03-3791-2514 営 5:00PM〜L.O.夜12:00(土曜・日曜・祝日〜 L.O.11:00PM)
(休)無休 席 52 カード使用可

デザイナーのユアン・レイ氏による内装は天井が高く開放的な雰囲気。アメリカンダイナーを思わせるこのモダンな空間で供されるのは、目利きによって選び抜かれた上質な黒毛和牛だ。カルビ、タンなどの定番をはじめ、しんしん、ともさんかく、みすじといった希少部位が、幅広くラインアップされる。これらの肉メニューはすべて、1枚よりオーダー可能というのも面白い。多彩な部位を思うがままに味わえる、肉好きには堪らないシステムだ。

目黒区上目黒2-44-8 ロ・カーサ上目黒B1F
(電)03-5768-3601 営 11:30AM〜2:00PM(月〜金曜・祝日のみ)、5:00PM〜夜12:00
(休)無休 席78 カード使用可

東京カレンダー 2013年5月号掲載