森田成一「死から生還して思ったこと、それは”生きていることは勝ち”」-『キングダム』第2シリーズ (1) 第1シリーズでは飢餓感を出すために、痩せてから収録に望んだ
細谷:原作を読んで、なぜ信に対して身分を気にしているのかなというところから入りました。それは偉大な父を持つプレッシャーがあって、そこに重圧や寂しさがあるのかも知れないと。英才教育を受けて生きてきた王賁ですが、自由に、だけど飢えながらも一生懸命生きている信をうらやましいという部分もあるように感じました。キャラクターの印象としては、エリートで堅物です。が、寂しい部分などもあるように思います。この作品の持つ本気で何かを取りに行くという、選択肢の少ない時代を生きていくための必死さや、本気の部分を少しでも伝えていけたらいいなと思います。
――現場の雰囲気や、面白いエピソードなどがあれば教えてください。
福山:スムーズに進む現場ですが、逆に1人がつまると、スタッフもしくは、音響監督や出演者からの総ツッコミが入ってしまうので、最初にとちるのは嫌だなあって思います(笑)
森田:ここは人の揚げ足をとるのが好きな現場(笑)。戦国の世の習いといいますか、弱みを見せるとすぐに首をとられてしまうので気をつけています
細谷:すでに洗礼を受けました(笑)
森田:お前、漢字を読めるのか? とか、イントネーションがおかしいなどのツッコミがすぐに入ります(笑)。でも、これだけ殺伐とした作品なのに、現場の雰囲気は非常にいい。ほぼ、男子しかいませんし、部活みたいなノリですね
福山:スタジオの狭いスペースで20人ぐらいが、合戦のシーンとかやってますし。以前、朝に女性がいっぱいいる別の現場にいて、その時はすごくいい匂いがするなぁと思って、次にこの収録現場に入ってくると、本当に汗臭いんです。でも、それが不思議と心地よかったり(笑)
森田:特に信は、先頭きって突っ込みながら叫ぶシーンが多い。汗をだくだく流しながら演技するんで、室温を上げてしまう。それで、たまに女性陣から『暑い』と嫌がられます(笑)
細谷:まだ収録2回目で、今は転校生状態なんですが、みなさんが気さくに話しかけてくれてとてもフレンドリーです。リラックスさせていただきながら収録しています。……続きを読む