中国・河南省にある養鶏場で、15日までの5日間に700羽以上の鶏が病死した。また、同省内の別の場所でも家畜の豚や犬が病死するなど、動物の大量死が相次いだ。

 中国メディア・新華網は17日、同省汝州市にある養鶏場で10日に鶏2羽が突然病死し、その翌日から15日までに700羽以上が死んだと伝えた。また生きている鶏からも発病が確認されており、現地の動物疾病コントロール当局が調査を開始したと報じた。中国国内で感染者が増加しているH7N9型鳥インフルエンザウイルスとの関連性は、明らかになっていない。

 また、中国網は17日、同省偃師市内の村で15日に豚410頭、犬122頭が突然死んだことを伝えた。現地政府は付近の化学工場の生産を停止させたうえで原因調査に乗り出したが、村内の大気や飲用水、家畜用水には異常は見られなかったという。記事は、大量死発覚後に行った住民の健康診断で異常は発見されなかったこと、現地の牧畜専門家がH7N9ウイルスの可能性を否定したことを併せて報じた。

 河南省では14日、周口市、開封市でそれぞれ1人H7N9ウイルスへの感染が確認された。(編集担当:柳川俊之)