報道によれば、防衛省は尖閣諸島を含む南西諸島の防衛を強化するため、海上自衛隊に6隻の潜水艦を追加し、400人の潜水艦乗員を育成する。中国網日本語版(チャイナネット)は25日、「日中関係に緩和の兆しが見え始めたが、日本は尖閣諸島(中国名:釣魚島)への兵力配置や軍事力強化に向けた措置を弱めていない」と報じた。以下は同記事より。

 読売新聞によると、防衛省は2021年までに、潜水艦を現在の16隻から22隻に増加することを検討中だ。防衛省の幹部は、「潜水艦は人工衛星では探知できない海の忍者だ。これを22隻に増やせば、抑止効果は大きい」と語った。

 防衛省は広島の海上自衛隊潜水艦教育訓練隊で専門のカリキュラムを組み、400人の新隊員を育成する方針だ。同訓練隊で一人前の潜水艦乗員になるためには5年以上の時間が必要なため、防衛省は新隊員の育成を加速する。2012年に募集した隊員は100人に達し、13年は170人を追加する予定だ。

 中国が尖閣諸島海域へ海監船などを派遣し、政府機関の権限強化と勢力拡大に向けた動向が見られることから、日本は海上自衛隊の4隻の退役護衛艦を海上巡視船に用いることを計画している。

 産経新聞の24日の報道によると、日本政府は海上自衛隊の水陸両用救難機を、インドに輸出する手続きに着手している。日本はさらに、タイやインドネシアなどに同機を輸出する可能性がある。日本は自国の軍備を積極的に強化すると同時に、周辺諸国に「積極的な支援」を提供し、中国をけん制している。(編集担当:米原裕子)