FWマリオ・バロテッリへの賛辞は避けられない。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、すでに電話で彼を称賛したが、テレビでもそれを繰り返した。そして称賛の中で、同代表取締役は、「我々の攻撃はとても強いが、リーグ戦というのは最高の守備を持つチームが勝つものだ」とも語った。来季に向けて補強する、ということだろうか。ミランサポーターはそれを望んでいる。

いずれにしても、まずは今シーズンだ。スクデットがもはやユヴェントスによって予約されている中で、ミランは2位の座を得ようとしなければいけない。ガッリアーニ代表取締役はこう話している。

「ナポリとミランだけではないよ。フィオレンティーナ、おそらくはインテル、ラツィオもいる。とても激しいレースになるだろう。我々に(ステファン・)エル・シャーラウィとバロテッリがいるのは事実だ。だが、最終的に勝つのは、攻撃がベストではなく、最高の守備を持つチームだということを思い出してもらいたい。ほぼ常にそうだったんだ。ウチの攻撃がとても強いのは事実だ。だが、守備についても考えなければいけない」

「私のごく個人的なFWの世界ランクで言うと、バロテッリは5位だ。(リオネル・)メッシ、(クリスティアーノ・)ロナウド、(ズラタン・)イブラヒモビッチ、(ラダメル・)ファルカオの次だよ。もちろん、(エディンソン・)カバーニもいるし、彼が最高の選手の一人であることは確かだ。だが、私はミラニスタだし、バロテッリはまだ22歳なんだよ」

「代表でもすごく重要なゴールを決めているし、そして謙虚だ。ブラジル戦の直後に連絡して、ゴールをたたえたけど、彼はあと2点決められたはずだと言っていた。正しいね。だが、ジュリオ・セーザルも素晴らしかったんだ。ブラジル相手にハットトリックを決めていたら、歴史に名を残していただろう。それに近づいたんだけどね」

また、ガッリアーニ代表取締役は、ミランのベンチの今後についても話している。

「(いつかミランを指揮したいと認めたジェンナーロ・)ガットゥーゾに私は大きな愛情を抱いている。ミランで過ごしたほぼすべての選手たちが、ミランを率いたいという当然の希望、野心を持っているだろう。だが、すぐにというわけじゃない。我々には114年の歴史があり、今後もまだ続く。ミランで大きなことをやってきた選手たちの多くがベンチに座っていくだろう。だが、(マッシミリアーノ・)アッレグリの未来は堅固だよ。彼には来年も契約がある」