ミランFWジャンパオロ・パッツィーニは、ゴールを決めるたびに、のどの小骨を取り去っている。今の好調ぶりを楽しんでいる彼だが、喜びすぎていない。複雑な笑顔で「ドッピエッタを記録したら、僕のことが話題となる。でも、それまでにも10ゴール決めているんだけどね。だけど、騒がれたのはほかの選手たちだ」と語った。

周囲は、ラツィオ戦で2得点を挙げたことで、“パッツォ”が戻ってきたと見た。だが彼は、自分はずっといたのだと主張している。112分に1ゴールという数字は、FWステファン・エル・シャーラウィをも上回るものだ。

机上の話としては、自身のポジションを奪った形のFWマリオ・バロテッリについて、パッツィーニは「代表のときから知っているし、彼は実際よりも脚色されて言われているんだ。僕が見る限りでは、いつも穏やかだよ。変わったところがあるかもしれないけどね」と語った。

また、インテルFWアントニオ・カッサーノについては、こう話している。

「ミランとインテルのどちらが得をしたのか、よく話題になるよね。僕には興味ないことだ。僕に言えるのは、僕が強く望んだことだったということ。そして今、僕はこのミランというファンタスティックなチームに満足しているということだ」

「いくつかの点でこの2クラブは異なる。インテルにいたとき、何人かの意見が僕の選択に影響を及ぼした。だから、僕の見方では、もちろん自分が良いビジネスをしたと思っている」

「監督との口論の後にカッサーノと話してはいない。でも経験から、知らないことについて意見を述べるのは良くないことで、正しくないと知っている。ただ、誰が密告者なのかはみんなが知っているよ。誰かって? 名前を出すのはよそう。僕に言えるのは、僕はサンプドリアでアントニオとすごく楽しくやっていたということだけだ。とても素晴らしい2年間だったよ」

メルカートについては、次のようにコメントしている。

「(ユヴェントスのゼネラルマネジャー、ジュゼッペ・)マロッタとは良い関係にある。彼と僕が直接電話で話したということはないけどね。ナポリとは2回コンタクトがあった。例えばこの夏も、僕はナポリのユニフォームを着ることに近づいたんだ」

チャンピオンズリーグ(CL)で対戦するバルセロナについては、「夢に見るような夜の一つだね。どうやって戦うか? 僕らはただ守るだけのチームではないよ」と語った。

パッツィーニはU-21イタリア代表時代、ウェンブリーでハットトリックを記録している。今季のCLファイナルの舞台はウェンブリーだ。当時の写真を見せられたパッツィーニは、「そのことは考えたくないね…」と述べている。