なでしこジャパンのロンドン五輪直前の強化試合・フランス戦です。

なでしこジャパンの方は、男子の五輪代表チームとは違って、スタメンはほぼ本番と同じでしょう。変わるとしたら、GKと、安藤梢が右サイドか2トップの一角に入る可能性があるくらいかな。

立ち上がりは、完全にフランスペース。
フランスの方が圧倒的に出足が速いし、前線への楔のパスは悉く繋がらないし、個のスピードでも負けてるし、ボランチへのプレスがきつくて攻撃を組み立てられないし、日本は全くいいところがない感じ。

圧倒されながらも何とか耐えていた日本ですが、前半24分にDFラインの裏を取られて失点。その後はやや落ち着いたのですが、チャンスはほとんど作れず。前半の終了間際に宮間の惜しいFKを相手GKが弾いたところに詰めた澤のシュートがポストを叩いたのが唯一の決定機でした。

後半は、日本がフランスとピッチに慣れてきたのか、フランスがペースを落としたのか、前半ほど押し込まれることがなくなりました。
後半21分、川澄の代えて岩渕。27分には大野に代えて安藤。
安藤投入の直後にCKから失点。高さでは完全に負けているので体を当てたいところでしたが、後ろから走りこまれて抑えられませんでした。日本がペースを取り戻しつつあった時間帯だっただけに痛い失点です。

結局、後半は持ち直したものの、決定機はほとんど作れずに、2ー0で敗戦。まあ、完敗と言っていいでしょう。
日本は、ロングボールを結構使ってたけど、放り込んでもフランスの方が足が速いので、全くチャンスになりませんでした。フィジカルでは相手が上回っているのだから、工夫が必要でしたね。運動量でも負けてたし。

この試合のような出来だと本番もきついでしょうね。ただ、去年のW杯でもドイツやアメリカといった強豪に対して押し込まれながらも優勝まで辿り着いた経験があるので、なんとか、立て直してくれると思います。