今年3月、東京・五反田のファミレス『デニーズ東五反田店』に刃物を持った男が押し入り、女性店員を人質に店内のトイレに立てこもった事件。逮捕監禁と銃刀法違反で逮捕された無職・高安徹被告(52)の初公判が6月21日に東京地裁で開かれたが、起訴状が読み上げられて初めて、“レイプ未遂”の実態が明らかとなった。
 「高安被告は当日、昼間からサーロインステーキを肴にビールや日本酒など1万円ほど飲み食いしており、単なる無銭飲食目的の犯行かと思われていたのです。ところが、トイレに立てこもってから数十分間、人質の女性店員を相手に“レイプタイム”を繰り広げていたのです」(司法記者)

 高安被告は女性店員に包丁を突きつけ全裸にさせると、自分も下半身を出してフェラを要求。“準備”が整ったところで洋式トイレの便座に座らせ、その股を両手で押し広げたのだが、“未遂”に終わったのには理由があった。
 「いよいよとなった時に、勃起力が足りず挿入に至らなかったのです。それでも高安被告は諦めず、再度フェラをさせ試みるもやはり失敗。結局、叶わぬままとなったのです」(同)

 女性店員の調書によれば、高安被告はその後、突如態度を変え、「この事は黙っていた方がいいよ。言わないよね、オレも言わないから」などと優しい口調で“口止め”し、トイレから出て行き現行犯逮捕されたという。
 公判では「間違いない」と容疑を全て認めながらも、「記憶がね、断片的なんですよ」と、肝心なところを覚えてないと主張した高安被告。しかし、そうは言いながらも「ドアを開けたらたまたまそこがトイレだったんですよ」「私は女の子に服を脱げなんて言ってないし、スカートを下げてもいない」、「包丁はトイレに入ったら棚の上に置いてその後は脅してない」などと、都合の良い記憶だけを並べ立てていたという。

 「ふんぞりかえって偉そうに供述していたのが印象的」(前出・司法記者)というが、やはり勃起力不足が恥ずかしかったか。