20日のコッパ・イタリア準決勝セカンドレグで、ミランをホームに迎えるユヴェントス。アントニオ・コンテ監督は「シーズンの2つの目標の一つだ。ここを突破すれば、トロフィーを掲げる可能性につながる」と話している。

スキャンダルではく奪されたスクデットを除けば、ユヴェントスがトロフィーを獲得したのは、2003年のスーペルコッパ以来となる。ユヴェントスは勝利に飢えているのだ。それは、キャプテンのFWアレッサンドロ・デル・ピエーロも同じである。彼は20日のミラン戦で先発出場だ。

コンテ監督は19日、次のように話している。

「今季のこれまでで、最も重要な試合だ。明後日から、さらに重要な試合を戦えるように願っている。それはつまり、我々が勝ち上がるという意味だからね。ファーストレグの結果(2−1の勝利)が励み? 私はそういうことを考える監督ではない。選手たちも、目標は勝利だけだと分かっているよ」

「明日の試合に勝つチームが、コッパ・イタリアを制覇するというわけではない。まだ決勝に行くというだけだ。何年も勝利を手にせず、再建の時期にあれば、どんなことも重要になる。こういう試合を経験することが大切なんだ。それを習慣としていかなければいけないからね」

「これは独立した一つの試合だ。リーグ戦とは違う。残るか敗退するかの勝負だから、リーグ戦よりずっと重要だね。ラウンドを突破できれば、両チームにとってポジティブなことだ。我々にとってはよりそうであるかもしれない。勝つために戦うことに慣れていないからね」

「私が興味あるのは、ミランが何を考えるかではなく、ウチの選手たちが何を考えるかだ。ミランの方が良いプレーをし、勝ったとしたら、それは彼らが優れていたということで、拍手を送ろう。(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督の何かに嫉妬? 私はミランをすごくリスペクトし、評価している。彼らは決して勝つために戦うことをやめない。それが少しうらやましいかな。我々はときに、勝利を考えることをやめてしまうときがる」

「ミランにはすべてのタイトルを獲得する可能性が残っている。だが、そうならないことを願っているよ。リーグ戦でも後ろを向くのではなく、前を見よう。まだ2位の座を守らなければならず、そして攻めていかなければいけない。将来の目標は先を見ることだよ」

「フォーメーションは二の次で、大事なのはメンタリティーだ。(マルコ・)ストラーリが先発し、(アレックス・)マニンガーがベンチに入る。2人はドレッシングルームにおいて重要で、私は彼らに感謝しているんだ」

「デル・ピエーロは先発する。私は以前、彼と(ジャンルイジ・)ブッフォンは常にプラスアルファの存在だと言った。それを彼らは示してくれている。明日の試合でデル・ピエーロがプレーするのは正しいことだ。彼には、これまでやってきたことを期待している。素晴らしいカリスマだ」

「ユヴェントス・スタジアムでのキエーヴォ戦でブーイング? 勝てなかったことに落胆していたんだよ。明日はサポーター全員の支えが必要だ。我々が素晴らしいシーズンを過ごしているのは、スタジアムの熱狂のおかげでもあるんだよ」

「ジャッジについてはもうコメントしないと決めた。十分に落ち着いており、審判たちがベストを尽くすことも分かっている。ピッチ内外で彼らを助けるように努めよう」