本当に思っているのか、社交辞令なのかは分からない。だが、バルセロナのペップ・グアルディオラ監督がメディアの前で、レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督が世界最高の指揮官だと語った。何度もチャンピオンになってきたグアルディオラ監督が、ライバルのレアルを率いるモウリーニョ監督を選んだのである。

一方で、グアルディオラ監督は最高の選手として、バルセロナFWリオネル・メッシを選んでいる。同監督は「彼のような選手はほかに見ない」と語った。ほかにも、同監督は何年も前からバルセロナを偉大なチームとしている選手たちにも賛辞を送っている。

「このような選手たちを、ほかのどこで見ることができる? オスピタレ戦(コパ・デル・レイ)でシャビ、(アンドレス・)イニエスタ、(セスク・)ファブレガス、(ダビド・)ビジャといった選手たちは、最後の最後まで走った」

「あるアスリートが私に疲れたと言ってきたら、私は『彼らを見てごらん。お金、女性、タイトル…彼らにはすべてがある。だが、彼らは無限に走っているよ』と言うだろう。Bチームの選手を5人入れたのは、競争の意味を彼らに見せるためだ」

また、少なくとも現時点でスペインのほかのクラブを率いることはないとしたグアルディオラ監督は、次のように続けている。

「監督というのはとても苦しいものだ。不安、プレッシャー、スタンダール症候群からめまいまで、とても苦しい。こういう選手やこういうポストをどうやって見つけられるんだい? それに、タイトルで幸せになるわけじゃない」

「私は25歳のときに監督をやりたかった。でも、今は家に帰るのが待ち遠しい。いつか自分がこの仕事をすることに疲れると分かっているんだ。できれば、いつ出ていくかを自分で決めたい。今日の時点では、私が決められる」