今月4日、TBSホールディングスとプロ野球球団・横浜ベイスターズ譲渡に合意し、「横浜DeNAベイスターズ」という新球団名をもって日本野球機構(NPB)に加盟申請を行ったディー・エヌ・エー(DeNA)。6日放送、フジテレビ「Mr.サンデー」では、番組司会の宮根誠司が、同社・春田真会長(42)を訪問、単独インタビューを行った様子を伝えた。

訪問前、「なんだったら、そういう中途半端な考え方ではいかんと説教するつもり」と鼻息荒くDeNA本社を訪ねた宮根だが、腰が低く、人当たりが柔らかい春田会長は、かつて近鉄バファローズのファンクラブに入っているほどの野球ファンだった。

球団買収額については、「オーナー会議の承認を経てですけど、95億円」と語る春田会長。2010年には、560億円の利益を挙げたとされるDeNAだけに、宮根は「安いですね」と尋ねるも、同会長は「安くはないですよ」と苦笑い。

春田会長は、住友銀行に8年勤めた後、DeNAに移籍をしている経歴を持つ。「当時はまだ10人ちょっと(今は)グループで1200人ちょっと」と同社の歩みを振り返ったが、大手銀行から無名のITベンチャーへの転職については、「うちは母子家庭で、母親は“なんでやねん”というかわりに泣いてましたね。(給料は)すごい下がりましたよ。“(DeNA入社時)一番最初にどのくらい(給料を)下げれる?”って訊かれました。やらなければいけないことがあまりにも多かったから、どうしようというよりも、どうやってやるか、そればっかりでした。負けず嫌い」と明かした。

また、プロ野球チームを持つことの意味については、「日本に12個(12球団)しかないじゃないですか。12個しかないアセットを会社で持つ重みみたいなものはあると思うんですよ」と語り、「一番球場行ったのは、日生球場ですね。あと藤井寺。近鉄ファンでしたね。近鉄バファローズ友の会に入ってました」とも。

さらに、一部報道では既に話題となっているチームの監督人事に対し、宮根から新庄剛志、佐々木主浩らの顔が写されたフリップを見せられるが、春田会長は「(候補が)いたとしても、我々がテレビの前でいうわけにはいかない」と、ここでも苦笑い。

それでも、「4年ずっと最下位になっているとか、その前もあまり調子がよくなかったって皆さんご存知なので、まずは変わったっていうのをどう出すかがポイント」と、チーム運営に意気込みをみせた。