「宇宙ごみ」となっている米国の衛星の破片が、マレーシア国内に墜落する可能性があると中国新聞網が伝えた。

 マレーシア気象局は23日、重さ6トンで大型バスと同じ体積を持つ「高層大気研究衛星」が24日に大気圏を突破して南緯57度−北緯57度のエリアに墜落する予定であると発表。同国や一部のアジア国家が墜落地点になる可能性があるとした。

 中国新聞網は、衛星の破片が同国に墜落した場合の被害について予測されていないが、専門家が衛星の破片が最大で重さ160キログラムになると指摘していることを伝えた。一方、地球表面に衛星の破片が衝突する確率は3200分の1であるとの研究もあることを紹介した。

 マレーシア当局は「衛星の破片を発見したら直ちに警察に連絡し、触ったり拾ったりしないように」と呼びかけた。(編集担当:柳川俊之)