もうすぐアレックス・リディは、歴史を作るだろう。

もしマリナーズが、月曜日に3Aタコマのシーズンが終わった後、彼をメジャーリーグに呼べばリディはイタリア生まれでイタリア育ちで初のメジャーリーガーになる。

6 人のイタリア生まれのメジャーリーガーがいた。しかしイタリアベースボール・ソフトボール協会のリカルド・スキローニ幹事によれば、彼ら全員は子供の頃にアメリカに移住している。リディは対照的に、イタリアのサン・レノで生まれ、2005年に17才でマリナーズと契約する前までは、アマチュアでプレーしていた。

リディは今23才、パシフィックコーストリーグトップの118得点を記録し、チーム史上二人目となる同一シーズン100得点、 100打点を挙げた。三振も168と多く、パシフィックコーストリーグで2番目だ。この三塁手は、セプテンバーコールアップで呼ばれるだけのツールとパフォーマンスの組み合わせを持っている。

そして今、イタリアのトッププロサッカーリーグの選手たちはストライキを起こしている。リディの登場は、彼の故郷で今までよりも大きな話題になるかも知れない。

「それは本当に、特別なことだね」リディは今週、電話インタビューに答えた。コールアップの可能性について聞いたときだ。「僕の家族と国の誇りなる。より多くのイタリアの子供たちが、野球を始める良いきっかけになればね」

「サッカーは、今でも一番人気があるスポーツさ。だけどもし何人かのイタリア人選手が、メジャーリーグでプレーできれば、テレビ中継が始まるかも知れない。私たちの何人かが立ち上がる必要がある。そしてイタリアの人々に宣伝して、より多くの子供たちに野球を始めてもらいたい」

リディの祖父母は、 20世紀の半ばに仕事を求めて、イタリアからロスアンゼルスに移住した。そして彼の父は、アメリカで野球をしながら成長した。その家族は、最終的にイタリアに戻った。彼らと共に、野球のノウハウもイタリアに渡ったのだ。その頃のイタリアには、若者向けのプログラムがなかったにもかかわらず、アレックスはそのスポーツに夢中になった。

そのスポーツは成長してはいるが、ヨーロッパの国々の中でイタリアは、オランダに比べ野球施設などは遅れている。しかしマリナーズは、良い国際スカウトネットワークを持っている。リディは、イタリアのトリエステで行われた若い選手の競技会も含む数々のヨーロッパトーナメントに出場した。その時の彼は、16才だった。

「イタリアは、アメリカやラテンアメリカとは違うんだ。良くなってきているけどね」マリナーズの国際業務担当副社長のボブ・アングルは言った。「彼らに組織はある。ワールドベースボールクラッシックは、この競技の注目度を高めた。若い選手たちが育ってきている」

スキローニは、いくつかのイタリアの野球ブログが、リディの毎日の状況を追っていると言った。

「マスコミは、準備ができている」彼はE-mailで言った。「平均的なスポーツファンがどう感じているのかを説明するのは難しい。なぜならイタリアには、平均的なスポーツファンは存在しない。彼らの殆どは、サッカーや他のスポーツの一つのチームにしか注目しないんだ」

「私たちは、たくさんの子供達に野球を始めるチャンスを与えることができる。もし彼らの家族が理解すれば、野球をするひとりになれる。それは選手の育成を次のレベルに引き上げるだろう。今まではほとんどの人たちが、イタリアではMLBのプロスペクトを育てることができないと考えていた」

リディは、その神話を壊す寸前まで来ている。そして彼は、1Aの左腕ルカ・ペネラッティ(レッズ)そしてルーキーレベルの右腕アンドレア・ピジコーニ(ロイヤルズ)のイタリア人マイナーリーグ選手でもっとも優秀であることが知られている。

たぶんリディを、マリナーズの将来の三塁手と呼ぶには時間がかかるだろう。23才のカイル・シーガーが、すでにシアトルのそのポジションで良いパフォーマンスを見せている。

しかしリディは、メジャーに行く途中だ。そしておそらく、それはすぐだろう。私たちは、その日が来たらローマやフィレンツェのヤングスターたちが、お祝いでバットやボールを手に取るかに注目しなければならない。

参考記事:Alex Liddi could make history for Italy Jon Paul Morosi Fox Sports
Updated Sep 3, 2011 4:11 PM ET
http://msn.foxsports.com/mlb/story/seattle-mariners-prospect-alex-liddi-could-be-first-italian-born-player-in-major-leagues-090311