英国の科学者が155の人間と動物の胎芽を作る＝英誌
英誌「デーリー・メール」によると、これまでの3年間、英国の科学者が秘密裏に155の人間と動物の遺伝物質を使って混合した胎芽を作っていたと明らかにした。中国網日本語版（チャイナネット）が報じた。
SF映画のような物語は、確かに現実の中で発生した。この情報が公開された後、欧米の多くのメディアは非常に驚愕（きょうがく）したと報じ、「博士は混合種を作る」という人騒がせな文章を掲載した。
イギリス医学科学院はこの情報の公開前に、「もし政府は専門的な道徳倫理監督機構を設置しないなら、また厳密に人間と動物にかかわるすべての胚胎実験を監督しないと、映画『猿の惑星』のような悪夢が真実になる」と警告した。「猿の惑星」で、人間は原子力大戦で壊滅し、猿が人間に代わり地球を統治する。
患者のためにこの実験を行う一部の科学者はこの意見に不満を示す。この混合胚の研究は成功すれば、不治の病にかかる大勢の患者に希望を与えると信じている。
北京生命科学研究所の高紹栄博士によれば、このような実験で「混合種」を作る可能性はほとんどないという。中国であろうと、イギリスであろうと、すべての人間と動物の混合胚胎は世界で14日間以上生存することを禁止されており、混合胚胎を人間や動物の子宮に入れることを禁ずるという明文規定があると紹介した。
また、高博士は実際に、人間と動物の混合胚胎を人間や動物の子宮に入れても、化け物が生まれる可能性は小さい。二つの種が結合しても、新しい種が発生するとは限らないと説明した。
名前を伏した中国の科学者は、現代の社会で、人びとは科学技術の進歩に自信を持つべきで、新聞などの怖いテーマや文章を過度に気にかける必要はないという。圧倒的に多数の科学、倫理の周辺領域に挑戦する科学者も、人類が災難に直面したり、自ら壊滅することを望まないだろう。科学に対し、人間の知識欲と恐怖がせめぎあい、万一、人類の恐怖感が科学者の探求欲を圧倒することがあれば、科学の進歩は影響を受けるだろうし、逆に科学の進歩が促進されることもあるだろうと話した。
しかし実際、世界で人間と動物の混合胚胎実験を行っている国はイギリスだけではない。米国は2004年に、人間の幹細胞を豚の胚胎に入れる実験を行った。ネバダ大学の科学者は7年間で、初の人間と動物細胞の混合羊を育成した。また、米国の研究者はかつてねずみが一部の人間の脳細胞を持つという実験をしたことがある。（編集担当：米原裕子）
