これから「ミスターX第2章」が話題となるだろう。「第2章」としたのは、著作権を持つのはミランだからだ。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役の表現を、彼の同僚たちも気に入ったようである。ユヴェントスのベッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)は4日の記者会見で、「我々もミスターXを探している」と語った。

だが、そのミスターXのプロフィールについて、マロッタGMは慎重な姿勢を崩していない。

「マーケットのこの段階では、狙っている選手の名前を挙げることに非常に慎重にならなければいけない。だが、我々もミスターXを狙っているよ。すでに何人かの選手たちについての考えはある。我々は(アントニオ・)コンテ監督に最大限のポテンシャルを与えたいんだ。ただ、倫理に即してそれを行う。目標を達成することは、大金を支払うということではない。コンテ監督は競争力のある、均一したチームを求めている。我々はそれを叶えるように目指すよ」

また、マロッタGMはゼニト・サンクトペテルブルクからDFレオナルド・ボヌッチに対するオファーがあったことを認めたものの、同選手の売却については「確かにゼニトからリクエストがあったが、我々は今季のボヌッチに期待している」と否定している。

現在のユヴェントスは放出に集中しているようだ。ユーヴェは人員過多にあり、FWアマウリとDFファビオ・グロッソは今後4日間のキャンプに向けて招集されていない。マロッタGMは「人数を減らさなければいけないが、チームにいるプロフェッショナルたちへのリスペクトから名前は出さない」と語った。

最後に、マロッタGMは「(アレックス・)マニンガーと(フレデリク・)セーレンセンの放出はあり得るが、現時点で具体的なことは何もないよ。ユヴェントスは勝利を取り戻すことを望んでいる。チームのクオリティーは明らかに改善されており、これは良い兆候だ」と締めくくった。