長友佑都の恩師が語る日本の育成 神川明彦監督(明治大)インタビュー
※2011年07月06日配信のメルマガより抜粋※
神川 言い方は悪いですけど、高校・ユース年代でちやほやされてきている選手が多い。だから、私を含めてうちのスタッフは考え方がすごく厳しいので。上下関係も最低限ありますし。そういうのに馴染むことが、最初は大変みたいです。僕なんかもコーチの進言で、丸山(祐市)だって平気で1試合ベンチから外していますからね。
「レギュラーという言葉が存在しない」というのがうちのやり方。そういうやり方に対して、不慣れな選手はいます。スタープレーヤーというか、ユース年代までは常に必要とされてきた選手ばかりなので、必要とされない状態の自分を受け入れられなかったり。私みたいな技術、戦術の前にまずメンタリティありきから入ってくる指導者というのは、彼らからすると「えっ」という感じ。うちは学業最優先で、生活面というところから入っていくので、面食らう選手も多い。
ただ、それがわかって入ってくる子も増えてきています。そういう明治だから入りたい、憧れの明治大に入れた、という子が増えてきたんです。昔は流れで入ってきた、みたいな選手が多かったんですけど、最近の結果や卒業生を見て「明治に入りたい、練習参加してみてますますやりたい」と。楽になった部分もたくさんありますが、厳しくやり続けなきゃいけないところは変わらずやっていこうかなと思ってます。
――ということは、明治では練習から厳しい競争環境があるということですね?
神川 うちは、関東でもそういうチームと言われていますよ。競争が厳しく、チーム内の競争に勝たないと試合出られない。常にポジションが約束されていないチーム。去年優勝した時は、メディアの方にもそういう取り上げ方をしていただきました。
――フラットに選手を見るためのコツはありますか?
神川 その時調子の良い選手を使うだけです。コーチの助言をもらいながら。
――日頃から先入観は全くないということですね?
神川 持たないようにしていますね。旬な選手を使うことを大事にしているので。経験値の浅い選手でも、状態が良くて「使える」という信頼が芽生えれば使います。
――選手との距離感はどの程度に保たれているのですか?
神川 僕はどちらかというと離れています。コーチがやってくれていて、僕は全体を見る感じです。今日の練習でも僕は外から見て、ポイント、ポイントで指示するだけ。基本コーチが全部やってくれるので。だから、コーチのアドバイスを聞きながら僕が最終的に紅白戦とかを見て(メンバーを)決めます。
――今大会の仕上がり具合は?
神川 ケガ人が少ないので、70パーセントから80パーセントの間。勝っていったら上がります。
――総理大臣杯は短期間でのトーナメント戦ですから、初戦が大事だと思います。
神川 勢いですね。それが大事です。今3勝3敗3分けという成績(関東大学サッカーリーグ1部前期)でこっちに入ってきているので、ちょっと自信がないと思うんです。ここでいい勝ち方をすることによって自信がついて、2回戦が多分ヤマなんですが、これに勝つことができたら(優勝まで)いっちゃうと思います。それだけのポテンシャルはある。
――普段のリーグ戦とサッカーの質は変えざるを得ないですか?
神川 全く変わらないです。使う選手が変わっているだけです。その時調子の良い選手を使うだけなので。明日、相手(のシステム)が変速なので対応だけはしっかりやりたい。
――今、大学サッカー界に注目が集まっていますが、だからこそ提言しておきたいことはありますか?
神川 サッカー協会(JFA)は、もっと大学サッカーを重視してほしいですね。あまりにも大学サッカーを軽視しすぎです。アンダー代表にはすごくお金をかけるけれど、ユニバー(シアード代表)にはお金のかかり方が全然安いです。とにかく注目度を含めて、JFAはもっと取り上げてくれていいと思います。これだけ大学から選手を出しているのに。インテルに行った選手はまだ彼(明治大卒の長友佑都)しかいないわけで。結構がっかりしていますよ。
※続きはメルマガ本文にて!※
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神川 言い方は悪いですけど、高校・ユース年代でちやほやされてきている選手が多い。だから、私を含めてうちのスタッフは考え方がすごく厳しいので。上下関係も最低限ありますし。そういうのに馴染むことが、最初は大変みたいです。僕なんかもコーチの進言で、丸山(祐市)だって平気で1試合ベンチから外していますからね。
「レギュラーという言葉が存在しない」というのがうちのやり方。そういうやり方に対して、不慣れな選手はいます。スタープレーヤーというか、ユース年代までは常に必要とされてきた選手ばかりなので、必要とされない状態の自分を受け入れられなかったり。私みたいな技術、戦術の前にまずメンタリティありきから入ってくる指導者というのは、彼らからすると「えっ」という感じ。うちは学業最優先で、生活面というところから入っていくので、面食らう選手も多い。
――ということは、明治では練習から厳しい競争環境があるということですね?
神川 うちは、関東でもそういうチームと言われていますよ。競争が厳しく、チーム内の競争に勝たないと試合出られない。常にポジションが約束されていないチーム。去年優勝した時は、メディアの方にもそういう取り上げ方をしていただきました。
――フラットに選手を見るためのコツはありますか?
神川 その時調子の良い選手を使うだけです。コーチの助言をもらいながら。
――日頃から先入観は全くないということですね?
神川 持たないようにしていますね。旬な選手を使うことを大事にしているので。経験値の浅い選手でも、状態が良くて「使える」という信頼が芽生えれば使います。
――選手との距離感はどの程度に保たれているのですか?
神川 僕はどちらかというと離れています。コーチがやってくれていて、僕は全体を見る感じです。今日の練習でも僕は外から見て、ポイント、ポイントで指示するだけ。基本コーチが全部やってくれるので。だから、コーチのアドバイスを聞きながら僕が最終的に紅白戦とかを見て(メンバーを)決めます。
――今大会の仕上がり具合は?
神川 ケガ人が少ないので、70パーセントから80パーセントの間。勝っていったら上がります。
――総理大臣杯は短期間でのトーナメント戦ですから、初戦が大事だと思います。
神川 勢いですね。それが大事です。今3勝3敗3分けという成績(関東大学サッカーリーグ1部前期)でこっちに入ってきているので、ちょっと自信がないと思うんです。ここでいい勝ち方をすることによって自信がついて、2回戦が多分ヤマなんですが、これに勝つことができたら(優勝まで)いっちゃうと思います。それだけのポテンシャルはある。
――普段のリーグ戦とサッカーの質は変えざるを得ないですか?
神川 全く変わらないです。使う選手が変わっているだけです。その時調子の良い選手を使うだけなので。明日、相手(のシステム)が変速なので対応だけはしっかりやりたい。
――今、大学サッカー界に注目が集まっていますが、だからこそ提言しておきたいことはありますか?
神川 サッカー協会(JFA)は、もっと大学サッカーを重視してほしいですね。あまりにも大学サッカーを軽視しすぎです。アンダー代表にはすごくお金をかけるけれど、ユニバー(シアード代表)にはお金のかかり方が全然安いです。とにかく注目度を含めて、JFAはもっと取り上げてくれていいと思います。これだけ大学から選手を出しているのに。インテルに行った選手はまだ彼(明治大卒の長友佑都)しかいないわけで。結構がっかりしていますよ。
※続きはメルマガ本文にて!※
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関連情報(BiZ PAGE+)
スペインでコーチ経験があるジャーナリスト小澤一郎氏のブログ