1年前と比べて勝ち点で13ポイント少なく、順位も8つ落としているサンプドリアが7日、ドメニコ・ディ・カルロ監督を解任した。新監督に就任したのは、アルベルト・カヴァジン氏。7日からつなぎ役として新たな冒険をスタートした同監督は、シーズン終了までとなる6月30日までの契約を結んだ。

補強戦略に関する今年の失敗を急いで忘れ、セリエA残留を決めるために、カヴァジン監督は76日間を戦うこととなる。興味深いのは、サンプドリアがリーグ前節のチェゼーナ戦で勝利していたとしても、カヴァジン監督はサンプのベンチに座っていたという噂があることだ。すでにチェゼーナ戦の前から合意に至っていたということである。

カヴァジン監督は「まずはディ・カルロにあいさつをしたい。私はレッチェで彼と素晴らしい1年間をともに過ごしたんだ。彼は私に、やるべきことをやるチームを残してくれた。健全で正しいグループだということを知っている。我々が結果を残す上で、サポーターも重要な要素となるだろう」と話した。

セリエA残留のために必要な勝ち点について、カヴァジン監督は「チェゼーナが我々を下したことで、(必要な)勝ち点は増しただろう。私のモチベーション? 素晴らしいクラブが私を選んでくれたし、私は自分の仕事が好きなんだ」と続けている。

リッカルド・ガッローネ会長も今回の改革について言及している。同会長は「私はカヴァジンが好きなんだ。彼のガッツがサンプドリアの役に立つことを願っている。カヴァジンがつなぎ役かどうかは分からない。今は結果だけが大事なんだ」とコメント。ディ・カルロ前監督については、「優れた人物だが、我々はこうするしかなかった。結果がついてきていなかったからだ」と述べている。

また、ガッローネ会長はFWジャンパオロ・パッツィーニをインテルへ移籍させたことについて、「クレイジーな会長を除けば、出て行くためにあらゆることをする選手を引き止めるようなことはしないだろう」とコメント。サポーターから抗議されていることには、「パッツィーニを慰留することはできないということを理解しなかった」と悔しさを滲ませている。