決勝トーナメントを前にいい調整ができました!

練習は本番のように、本番は練習のようになんて言いますが、本当に「練習みたいな本番」でした。アジアカップグループリーグ第3戦、日本はサウジアラビアと対戦。すでにグループリーグ敗退が決まり、監督交代など内部的にもゴタゴタしていたサウジはハナからやる気のない戦い。サウジのゆるゆる守備と思いつき攻撃を日本は軽くあしらい、岡崎のハットトリックを含む大量5得点。堂々グループリーグ首位突破を決めたのです。

それにしてものどかな試合。これなら流通経済大学サッカー部のほうが強いんじゃないかと思うほど、ゆるーい戦いを見せたサウジアラビア。単調で工夫のない攻撃はともかく、誰が飛び込んできても棒立ちのまま見送る守備陣はウイイレで一番下のレベルを選択したときのよう。スタンドもガラガラで「日本サポーターを含めて」1000人〜2000人程度の見た目。第2戦までのヒリヒリしたムードとは打って変わって、ゴロゴロしながら見れるゆるさは、貴重なアジアカップの1試合としては残念なものでもありました。

しかし、日本選手はそんなゆるさにお付き合いすることなく、自分たちのプランを完遂。

決勝トーナメント進出という大目標は、前半15分までに岡崎が2点をあげて早々にクリア。この2試合チャンスを逃していた前田も、チームが狙っているサイド攻撃から2得点をマーク。別メニュー調整の本田△を1試合きっちり休ませ、柏木の起用法にもメドが立ちました。いまだ香川の得点がないことが気になるくらいで、攻撃陣は不安なく決勝トーナメントに臨めそう。

そして、固定メンバーで戦ってきた守備陣も新しい選手を試すことができました。次戦出場停止となる内田に替えて代表初出場となる伊野波を、出ずっぱりだった遠藤さんに替えて本田拓を投入。さらに「あ、いたんだ…」と視聴者も唸った岩政さんを起用するなど、各ポジションのバックアップの準備も着々。誰が出ても、何が起きても戦える。メンバーが集まらず10人で始まった国内合宿から、わずかの期間でここまでチームが整うとは、日本サッカーの底力も大したものです。

あまりに話が上手いこと進んだため、試合が終わった瞬間には「これでも何か文句をつけないといけないのか…」とセルジオ越後さんの朝刊コラムが心配になったほど。じっくり考えて「サウジが不甲斐なさすぎる。こんな相手に何点取っても参考にならないよ」以外の名文句をひねり出してもらいたいものですね。

ということで、優勝に向けて視界良好の日本代表と、放送席の日本人サポーターなどについて、17日にテレビ朝日が中継した「アジアカップ 日本VSサウジアラビア戦」からチェックしていきましょう。



◆際限なくエスカレートするまつきやすたろうクンの要求テラ貪欲!


松井の肉離れ、本田△の別メニュー調整などもあり、この日は岡崎・柏木が先発。柏木は中央に入る時間が多く、走り回っての守備や、密集地帯に飛び込んでのボールさばきなどで奮闘。サウジの守備がゆるいこともあって、前田・岡崎・香川・柏木がダイレクトで流れるようにボールをつなぎ、DFを切り崩していく場面が頻発。

中盤を作る長谷部・遠藤は、縦にかなり早いボールを入れてくる長谷部と、長いボールで逆サイドに展開する遠藤とで、飛車・角行のような存在感。目まぐるしく動く前線の選手を上手く使い、サウジ守備陣をズタズタにしていきます。

↓すると早くも前半8分、遠藤のパスから岡崎が裏に抜け出して華麗なループで先制!



勝ったな!サウジお疲れ!



しかし、この試合も放送席で興奮を見せる日本人サポーター・まつきやすたろうクンは、先制点にもまったく油断を見せません。「今大会どの試合を見ても、1-0で決着がつくゲームはほとんどないですから、日本もこのあとの時間、今の1点は忘れて最初からやり直してほしいですね!」と、要するにもう1点取れと要求。追加点への期待をにじませます。

その期待に応えたか日本は、前半13分に香川のクロスから岡崎のヘッドで追加点。前田が中央で相手を引きつけ、岡崎がDFの背後から斜めに飛び込んでくると、サウジの守備は完全に岡崎を見失う始末。引き分け以上で決勝トーナメント出場が決まる日本は、早くも安全圏に突入したのです。

↓前半13分、岡崎の利き足「ヘッド」で追加点!


前田の動きが岡崎の得点を呼び込んだな!



しかし、引き続き興奮を見せる日本人サポーター・まつきやすたろうクンは、追加点にもまったく油断を見せません。「2点リードした日本が、この中でしっかりと自分たちのプレーを、次につなげるためにはやっていく必要がありますから。無駄なファウルとか(しないことや)、自分たちの攻撃の形をどんどん出してほしいですね」「こういう展開なんで、前田に1点取らしたいねぇ!」と、要するにもう1点取れと要求。ダメ押し点への期待をにじませます。

その期待に応えたか日本は、前半19分に柏木→長友とつなぎ、長友のクロスに前田が右足アウトで合わせてダメ押し。ここまで忍者のように存在を消していた前田さんが、「岡崎2点取ったから1点なら大丈夫だろ」と本領発揮。2年連続Jリーグ得点王の得点感覚を見せつけたのです。

↓前半19分、華麗なボレーで前田さんが今大会初得点!


これはキレイな形!


しかし、相変わらずの興奮を見せる日本人サポーター・まつきやすたろうクンは、ダメ押し点にもまったく油断を見せません。「どんどん行っていいんですよ。今日はガンガン行っちゃっていいんじゃないかな!」「もうちょっとプレッシャーかけて(次の対戦が嫌になるくらい)徹底的に(やっつけてほしい)」「このチームはいつものサウジアラビアじゃない。日本はもっともっと点を取っていきたい」と、要するにもう1点取れと要求。4点目への期待をにじませます。

その期待に応えたか日本は、前半を3-0で折り返しても緩みを見せることはありません。次戦に備えて後半開始から右SB伊野波を投入すると、早速その伊野波が結果を出します。

↓後半6分、右サイドを駆け上がった伊野波が早いクロスを入れると、ニアサイドに前田が飛び込んで4点目!


そうか、うっちーは始めからいらなかったんだ!

結果出すの早すぎワロタwww



しかし、まだまだ興奮止まない日本人サポーター・まつきやすたろうクンは、4点目にもまったく油断を見せません。「監督の立場でベンチに座っている方が3点、4点で満足するとは思わないですよ。何十点でも欲しいと思ってますから!」「今日はサイド攻撃が充実してますけど、中央突破でゴールを演出する形も見せてもらいたい」と、要するにもう何十点か取れと要求。夢のスコア・5点目への期待をにじませます。

もうこうなったら全部期待に応えてやるぞとばかりに日本は、後半35分に中央で華麗なターンを見せた岡崎が、ハットトリック達成となるゴールで夢の5点目。「これで文句ねぇだろ」「やることやったし5点取ったし」「頼むからもう黙って」とばかりに、完璧な試合運びでグループリーグを締めくくったのです。

↓後半35分、サウジアラビアを完全に沈黙させる5点目!


その結果、2点も取った前田さんまで黙らされる結果にwww

「2点取ったぞ!」「俺3点だけど」「……すんません」な感じwww


しかし、軽く飲んじゃってるんじゃないかレベルの興奮を持続するまつきやすたろうクンは、5点目にもまったく油断を見せません。「どうせだったら、もう1点、もう2点いきましょうよねぇ!」「香川に1点ほしいなぁ!」「もう1点ほしいねぇ!もう1点」と、あくまでもあくまでもあくまでも追加点を要求。ついに日本代表を根負けさせることに成功したのです。

とまぁ、こんな調子で文句のつけようのない試合を見せた日本代表。これだけの大勝でも浮かれることなく、試合後のインタビューではすでに次の試合へと気持ちを引き締めているのですから、黙って見守るしかありませんね。

↓ただし、まつきクンは黙ることなくこの日も言いたい放題!
前半34分 GK西川のボールキャッチを見て一言:「手袋にノリがついている感じですね。へっへっへっ。ピタッとおさまりましたね!」

前半45分 ゴール前に選手が飛び込んでもまったくDFがついてこないサウジアラビアを見て一言:「ディフェンスここにあらず!ってね。へっへっへっ」

前半46分 攻撃に参加していた長谷部が素早く守備に戻ってピンチを未然に防いだ場面で一言:「長谷部がふたりいるんじゃないかな!へっへっへっ」

後半36分 岡崎のハットトリックを見て一言:「ノッてるねぇ!へっ!」

後半41分 最後まで献身的な守備を続ける長友を見て一言:「サボらないねぇ。へっへっへっ。こういうゲームになると、われわれ解説しててもサボりそうになるんだけど、大したもんだよねぇ!」

発言とは裏腹に、この人全然サボらないwwwwwwwwwビール、柿ピー、まつき!3大応援グッズで日本代表戦がさらに楽しくなる!

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