「ドレッシングルームで会ったが、何も言うことはなかったよ。握手をかわして、2人とも満足していれば、言葉以上の価値があるものだ」

インテルのマッシモ・モラッティ会長は24日、チャンピオンズリーグ・グループリーグ第5節のトゥエンテ戦で1−0と勝利すると、ラファエル・ベニテス監督についてこのように語った。だが、「では監督(の立場)はより強くなったと?」と聞かれると、「試合ごとに見ていこう。うまくやる必要がある」と答えている。

一方、ベニテス監督は明らかに試合前よりもリラックスした様子で、次のようにコメントしている。

「勝利は常に重要なものだ。これで我々はグループリーグを突破した。監督が困難にあるのは、チームやクラブが困難にあるからだと思っている。今日はチームが勝利を望んでいることが分かっただろう。我々は1ゴールを決め、さらに追加点を狙った。これは私にとって非常に重要なことだ。最後には気迫が違いとなるんだからね。後半は前半よりもうまくやれたよ」

「(サミュエル・)エトーは左サイドでやりやすそうだった。(ヴェスレイ・)スナイデルと(ゴラン・)パンデフは特に前半、センターで素晴らしい仕事をしたね。彼らにとっては難しかったはずだ。センターでより危険な場面をつくり、彼らが望む状況の変化をもたらすためだった」

また、ベニテス監督はシーズン序盤戦の全般について次のように分析。負傷者についても言及した。

「最初、すべての選手がそろっていたときは、とても良いプレーをしていた。それは明らかだ。今はケガ人が多く、最後には若手を使ってプレーしている。仕事をするのに簡単な状況じゃない。交代策も簡単じゃないんだ。(イバン・)コルドバと(マルコ・)マテラッツィが素晴らしい仕事をしてくれている」

「(デヤン・)スタンコビッチや(エステバン・)カンビアッソといった選手たちが戻れば、チームは間違いなくより良いプレーをする。今日はベンチに入ったチアゴ・モッタも、すべてうまくいけば少し出場するはずだった。(サミー・)ムンタリと(マクドナルド・)マリガもトレーニングしているが、もう少し時間が必要だろう。(ディエゴ・)ミリートはまだだ」

最後に、ベニテス監督はのどに刺さった小骨を取るかのように、こうコメントしている。

「ケガの原因が準備トレーニングだけにあると言っている人は、何も分かっていない無知な人だ。私もスタッフたちも、25年前から働いているんだよ。このチームは昨季、100%の力を出し尽くしたんだよ」