インテルは14日のセリエA第12節で、ミランに0−1と敗北を喫した。開始5分にズラタン・イブラヒモビッチのPKで先制点を奪われたインテルは、ラファエル・ベニテス監督のプランがすべて狂わされ、追いつくことができていない。試合後、ベニテス監督は「我々は相手の出方を待ちたかった。それからリスタートするつもりだったんだ。だが、すぐに状況が変わってしまったんだよ」と話した。

一方で、ベニテス監督はミランのプレーがあまりにハードだったと不満も表している。

「彼らはたくさんのファウルをした。(ジェンナーロ・)ガットゥーゾのファウルは多かったよ。彼らにはクオリティーがあり、その彼らが激しい仕事をした。それで試合をコントロールするのが大変になるんだ。11人対10人の状況でチームはトライしたんだが、落ち着きや忍耐が足りなかった。我々はもっとうまくラストパスをするべきだったよ。もっと動かなければいけなかった」

インテルは長く試合に出ていなかったDFマルコ・マテラッツィのファウルでPKを献上した。ベニテス監督は同選手の起用について、次のようにコメントした。

「マルコは新人じゃない。経験のある選手だ。だが、我々は守備で困難を抱えたね。(ワルテル・)サムエルがいなかったから、(ズラタン・)イブラヒモビッチをマークする選手が必要だったんだよ。マテラッツィのミスが何度あったか? 一つだ。それから彼は自分の仕事をした。一人の選手ではなく、守備全体の問題だ」

また、同監督はチーム全般について、「今日は良いプレーができなかった。去年のこのチームは、たくさんの試合で終盤に勝っている。(ディエゴ・)ミリートが多くのゴールを決めたからだ。一方で今の彼は問題を抱えている。チームがミリート、(サミュエル・)エトー、(ヴェスレイ・)スナイデルを常に探しているのが分かるだろう。今年の彼らはとてもうまくやった去年のレベルにない」と話している。

一方で、インテルのマッシモ・モラッティ会長は試合後、「ミランが自分たちのプレーをした? 正直に言って、勝つためにはインテルがあまりにちょっとしかやれなかった。我々としては素晴らしいダービーではなかったよ」と、チームに批判の言葉を残している。