決勝トーナメント1回戦最後の試合は注目されたイベリア半島対決。ポルトガル代表のなかにはクリスティアーノ・ロナウドを筆頭にスペインでプレーする選手もおり、互いに手の内を知り尽くしたチーム同士の対戦となった。

スペインは立ち上がり早々、フェルナンド・トーレスが左サイドからシュートを放ち、その直後にもビジャが左からシュートを2本放つが、ここまで3試合で唯一無失点を続けるポルトガルのGKエドゥアルドの好セーブで、ゴールには至らない。その後もスペインはショートパスをつないでゴール前に迫り、ポルトガルはロングパスやドリブルでの速攻と、互いに特徴を見せた攻撃を展開する。

しかし、後半に入ってまもなくの2つの交代が明暗を分けた。ポルトガルは前線で存在感を見せていたウーゴ・アウメイダに代えてダニーを、スペインはまだ動きが本調子ではないトーレスに代えてジョレンテを投入した。スペインの長身FWはその直後に、セルヒオ・ラモスのクロスにゴール正面でダイビングヘッドを放つが、これまたエドァルドがセーブ。しかしこれで勢いづいたスペインは63分、ジョレンテ、イニエスタ、チャビとつないで、ビジャが左足でシュート。これはいったんエドゥアルドに阻まれるが、こぼれ球をビジャが今度は右足でネットに突き刺し、スペインに待望の先制点が生まれる。
その後はポルトガルに焦りも見え、終盤にはリカルド・コスタが肘うちで一発退場になったこともあって、スペインが1−0で逃げ切った。

この結果、スペインは準々決勝でパラグアイと対戦することになった。

◇スペイン 1−0 ポルトガル
[得点] 63分:ビジャ

スペイン:カシージャス、セルヒオ・ラモス、ピケ、プジョル、カプデビラ、ブスケツ、シャビ・アロンソ(90+3分:マルチェナ)、チャビ、イニエスタ、ビジャ(88分:ペドロ)、トーレス(58分:ジョレンテ)

ポルトガル:エドゥアルド、R・コスタ、カルヴァリョ、B・アウヴェス、コエントラン、ペペ(72分:メンデス)、チアゴ、メイレレス、シモン(72分:リエジソン)、アウメイダ(58分:ダニー)、ロナウド


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