CL準決勝第1レグ、ミラノで行われたインテル対バルサの試合は、バルサがペドロのゴールで先制するも、インテルはスナイデルが同点ゴールを決めると、後半開始早々にマイコンがゴールネットを揺らし追加点。駄目押しは、ディエゴ・ミリートが叩き込みホームのインテルが先勝した。

 ボールポゼッションでいつものように試合の主導権を握ろうとするバルサだったが、ボール離れが悪く、奪われてカウンターを食らうという悪い癖が出てしまった。ピッチサイドで激しいジェスチャーを加えてボールを散らすように指示を出すグアルディオラ監督。しかし、いつものようなリズム良いボール回しは見ることができなかった。

 一方、前線から激しいプレッシャーを掛け続けたインテル。バルサの選手が簡単にボールをキープできないようタイミング良くプレッシャーを掛け、ミスを誘いカウンターで素早くゴールを目指すというプレーを徹底して行った。高い位置でボールを奪うと何度もバルサゴールを脅かすシーンを作り出した。

 結果は3−1。バルサはカンプ・ノウで最低2点を取らなければいけなくなった。グループリーグでも対戦している両チーム。その時はホームで2−0の勝利を収めたことから不可能ではない結果だ。しかし、「前よりも良いチームになった」とモウリーニョ監督が語るように隙が全くないチームになっている。サンティアゴ・ベルナベウで行われる決勝戦へ進出するのはどちらか。90分間の死闘が来週待っている。

(スペイン通信)