「イタリア代表への復帰? 分からないよ。まだそのことは監督と話していないからね。それに、自分のフィジカルコンディションもチェックしなければいけないだろう。それから、グループが自分を求めているかどうかも見てみないと」

『カナル・プリュス』のインタビューに応じたローマFWフランチェスコ・トッティは、南アフリカでのワールドカップ(W杯)に出場するため、イタリア代表へ復帰するかどうか尋ねられると、このように答えた。一方で、4年前のドイツW杯での優勝で味わった気分について、トッティは次のように続けている。

「W杯のトロフィーを掲げたときは、世界で最高の気分の一つだったよ。オレがイタリアのサポーターに向かってトロフィーを掲げたときに、息子のクリスティアンもいたしね。あのときの彼は生後7カ月だた。初めてオレのことを見にきたんだ。だから、彼に向ってトロフィーを掲げなきゃって思ったのさ」

また、トッティは「オレにはレアル・マドリーへ行く、大きなチャンスがあった。ノーとは言わなかったよ。むしろ、最初はイエスと答えた。当時のオレはクラブと問題があったんだ。でも、それからその問題は解決し、事態は変わったってわけさ」と、かつてレアル・マドリーへ移籍することを了承したことがあるとも明らかにしている。

トッティのマドリー移籍については、マドリーのキャプテンであるFWラウールも知っていたようだ。

「彼はやって来るんだと思っていた。でもその後、それは実現しなかった。一緒にプレーできたら名誉なことだったんだけど。トッティは歴代最高の選手の一人だったからね。どんなチームだって、彼が欲しいと願うものだろう」

一方、トッティは「キャリアで最高の瞬間は、オレたちがスクデットを獲得した2001年だろうね」と述べ、次のように続けている。

「子供のころからの夢を実現できた。ずっと言ってきたけど、ローマでスクデットを1回獲得するのは、別のところで10回獲得するようなものなんだ。若いときは、オリンピコ(ローマ本拠地)のピッチに立ちたいと願う。でも、それは現実というより夢なんだ」

「ローマは20年もタイトルを獲得していなかった。オレたちが獲得したときは、喜びが爆発したよ。みんなクレイジーになっちゃって、何が何だか分かっていなかった。このカラーのためだったら、どんなことでもしただろうな」