「私は出て行くと言ったことはない。ワールドカップ(W杯)後にどうするか、まだ言っていないよ。大会まで3カ月となり、私は今やっていることをうまくやろうとしている。大会が終わってから、将来については話すだろう」

イタリア代表のマルチェッロ・リッピ監督は南アフリカが終わってからのことを考えたくないと思っている。イタリア『スカイ』のインタビューで、大会後の退任を明らかにしたブラジル代表のドゥンガ監督と比較され、リッピ監督は冒頭のように話している。

また、リッピ監督はW杯本大会について、次のように自信を抱いていると語った。

「みんなにはイタリアを信頼してもらって構わないと言っておく。大会に向けて準備は整うよ。先日のカメルーン戦(0−0)を2006年に行われたドイツとの親善試合(4−1で勝利)と比較する声もあるようだね。しかし、当時はメンバーが完全に揃っていた。今は(レオナルド・)ボヌッチと(アンドレア・)コッスという2人の新顔を試さなければならなかったんだ。メンバーチョイスは5月に行う。今やっても無意味だよ。もう少しでケガから戻ってくる選手たちがいるんだからね」

「私が楽しめているか? いや、私は指揮官をするようになってから、どのカテゴリーでも常にチームをつくるのに一定の価値を置いてきた。それは続けるし、だからこそ外部からのことに左右されることはない。我々は冗談として、各メディアが政党のように自分たちのリストをつくり、事あるごとにそれを出してくるなどと言っていたものだよ。だが、何も変わることはない。私は自分がやることに確信を持っているからだ」