インテルのジョゼ・モウリーニョ監督による「手錠ジェスチャー」などにより、テンションが高まっているイタリアサッカー界。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長が22日、すべての同僚たちに対し、緊張感を和らげる必要があると訴えた。

「私はセリエＡの会長であり、こういったジェスチャーは気持ちを高ぶらせる。後半戦のミラノダービーのように、興奮しすぎた観客は見たことがない。これはモウリーニョやインテルに対する攻撃ではないよ。私は関係者たちに、トーンを抑えようと呼びかけているんだ。そうでなければ、スタジアムでファンは行きすぎてしまう。インテルの問題とか、ミランの問題じゃない。一般的な問題なんだ」

一方、イタリアがUEFAランキングでドイツに抜かれ、チャンピオンズリーグ出場枠を一つ失う恐れについても、ガッリアーニ副会長は次のように話している。

「我々は11年にも１チーム（分の出場枠）を失う恐れがある。だから、リーグ戦では競争しているが、（欧州の舞台では）イタリア勢を応援しないのは自分で自分を傷つけているということだ。（インテルと対戦するチェルシーのカルロ・）アンチェロッティは友人だが、これはまた別の話だよ」

最後に、21日のバーリ戦で先発出場し、ジーダからポジションを奪った可能性のあるGKクリスティアン・アッビアーティについては、「決めるのはレオナルド監督だが、我々には２人の偉大なGKがいる。どちらが出場し、どちらがベンチに入るかは監督が選ぶことだよ。バーリ戦でのアッビアーティは、ビッグセーブをする必要がなかったが、終了１分前にPKとなったときは、彼が防いでくれた。彼はまだ何年もミランに残るだろう」とコメントしている。