アフリカ・ネーションズカップでディディエ・ドログバを始め、サロモン・カルー、ジョン・オビ・ミケル、マイケル・エッシェンといった選手たちが離脱するチェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチ氏は、1月のマーケットで6000万ユーロ(約78億3000万円)を超える大金を投じる準備があるようだ。

英紙『サン』によると、アブラモビッチ・オーナーはすでにターゲットを2人に絞っているという。4500万ユーロ(約58億7000万円)を用意しているというアトレティコ・マドリーFWセルヒオ・アグエロと、モナコの守備的MFイェルコ・レコだ。だが、両クラブが金額を釣り上げることも恐れているチェルシーは、第2プランも準備していると言われる。アヤックスFWルイス・スアレスやエヴァートンMFジャック・ロドウェル、そしてカルロ・アンチェロッティ監督が特に気に入っているというローマMFダニエレ・デ・ロッシらが候補だ。

一方で、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が夢見ているのは、バレンシアFWダビド・ビジャの獲得だという。3400万ユーロを用意しているようで、『デイリー・スポーツ』は財政難に苦しむバレンシアが断るのは難しいだろうと伝えている。確かにビジャはレアル・マドリー、バルセロナ、チェルシーといったクラブも気に入っているが、マンUは少なくとも1年前からビジャ獲得に動き、決定的なオファーが準備されていて当然なようだ。

ユナイテッドと違い、同じマンチェスターでもシティの方は、イタリアに目を向けている。『デイリー・メール』によると、ロベルト・マンチーニ新監督は1月の補強について3人の候補者をリストアップしたそうだ。契約解除金が1350万ユーロ(約17億6000万円)のパレルモDFシモン・キアルと、マンチーニ監督がインテル時代から気に入っており、2450万ユーロ(約32億円)と評価されているサンプドリアFWアントニオ・カッサーノ、そして2000万ユーロ(約26億円)と評価され、イタリアで最高のDFと見られているユヴェントスDFジョルジョ・キエッリーニのことである。

また、マンチーニ監督はミランMFジェンナーロ・ガットゥーゾが先日契約を延長する前に、同選手にも会っていたと言われる。一方、『サン』によれば、FWクレイグ・ベラミーとGKシェイ・ギヴンが候補と見られている。マーク・ヒューズ前監督が解任された際に真っ先に反対した選手たちで、“友人”たちには移籍への思いを語っているという。