マンチェスティー・シティは19日、マーク・ヒューズ監督を解任し、元インテルのロベルト・マンチーニ氏を新監督に招へいしたことを発表した。契約期間は2013年までの3年半で、年俸は350万ユーロ(約4億5000万円)。チェルシーのカルロ・アンチェロッティ監督、ウェスト・ハムのジャンフランコ・ゾラ監督、イングランド代表のファビオ・カペッロ監督に続き、また新たなイタリア人監督がイングランドで指揮を執ることになった。

マンチーニ新監督はエマヌエル・アデバヨールやガレス・バリー、カルロス・テベス、ロケ・サンタクルス、コロ・トゥーレ、ジョレオン・レスコットと次々に大物を獲得し、この1年半で2億ユーロ(約260億円)もの資金をつぎ込んだマンCを率いることとなる。26日のストーク・シティ戦が初采配となり、その2日後にウォルヴァーハンプトンと対戦する。この2試合でチームのことを知り、1月の補強を計画することになるだろう。

今年10月にインテルとの契約を正式に解除してから、マンチーニ監督は現場復帰を望んでいることを明らかにしてきた。そして選んだ新天地は、2001年に短期間ながら現役時代の最後をレスター・シティで戦ったイングランド。引退してからフィオレンティーナ、ラツィオで指揮官としてのキャリアをスタートした同監督は、4年間を過ごしたインテルで3つのスクデットとコッパ・イタリア優勝4回という記録を残している。

これから、マンチーニ監督はシティを最低でもチャンピオンズリーグ出場圏内へ引き上げることが求められる。そしてできれば、カーリングカップ優勝を期待されているだろう。マンCはすでに準決勝へ進出しており、1月6日にライバルのマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。