30日のエンゼルス戦で、マリナーズの鈴木イチローが第一打席でヒットを放ち、連続安打記録を23とした。イチローによる球団記録の25まであと2試合となった(5月31日付シアトル・タイムズ紙)。

イチローのような選手が堅実にヒットを重ねることは、決してまぐれではない」とドン・ワカマツ監督はいう。「イチローはメンタルがとても強く、日々、まったく同じアプローチで野球に取り組む。不調のときでも、内野安打や、逆方向へのおっつけや、引っぱったりと、なにかしらヒットを打つ。武器をたくさん持っているんだ。もちろん、あの年齢でもあれだけ走れるから可能なのだが」

 イチローの内野安打を封じる他球団の対策に変化は見られるかと訊かれたワカマツ監督は「少しは変わったように思う」と述べた。「いまだにイチローがリーグ1位だったときと同じ守備体形を取っている球団もあるが。イチローも多少は走力が落ちたかもしれない。メジャーに来たころのイチローは、ショートへの2バウンドのゴロでもセーフになったが、今は3バウンドかな」

 ところで、ケン・グリフィーJr.はイチローの「感じやすい場所」を発見したようで、試合前のウォームアップでイチローをくすぐって遊んでいる。イチローの「やめてくれ」という悲鳴が外野から聞こえてくることもあるほどだ。