ガゼッタ・デロ・スポルト紙が毎週土曜日に付録としてつける冊子「SportWeek」が今週から生まれ変わる。そのリニューアル第1号の表紙を飾るのは、ユベントスのキャプテン、アレッサンドロ・デル・ピエロだ。デル・ピエロはサッカーのみならず、家族のことや、先のアメリカ大統領選挙についても語ってくれた。

――アメリカの大統領にオバマ氏が就任しましたね。

「アメリカの大統領選挙中、僕はマケイン候補が大統領になるだろうって言っていたんだ。でも、アメリカ国民はオバマ氏に表を投じた。彼がアメリカや世界を救うひとつの希望として認められたんだ。いまでは僕もそう思っているよ」

――妻のソニアさんについて聞きたいのですが、彼女はあなたにとってどのような存在でしょう?

「ソニアは、いたって普通の女性だよ。彼女は女性としても妻としても最高さ」

――息子のトビアス君は?

「子育てに関しては、何でもできるようになったよ。洋服やオムツを換えることから、離乳食の準備までひと通りね。父親としてできる限りのことはやっているつもりだ。息子と一緒に家にいることが好きだし、一緒に遊ぶこともよくある。僕に新しい世界観を与えてくれたトビアスには感謝しているよ」

――この世界的な不況のなか、世の中にはあなたをねたむ者もいるみたいですね。

「それは僕の仕事が大きな影響を与えていると思うんだ。でもプライベートでの生活は、まじめそのものだよ。人にはそれぞれ向いている職業ってあると思う。それぞれが持つ憧れや情熱を最大限に活かせる仕事がね」

ここからようやくサッカーの話題に触れる。デル・ピエロは日頃から、『ユーベは誇りだ』と話しているが、この思いは今後も続くのだろうか?

――ユベントスでキャリアを終えるつもりですか?

「ユーベとの契約は2010年までだけど、いまはここでキャリアを終えようと考えている。だから今シーズンの残りの試合はとても大事だし、いまは残り7試合に集中している。ユーベのためにも、そして自分のためにもね」

――16日にはインテルと大一番が待っています。

「3連覇中だからって、彼らをねたんだりはしない。近年のユーベには様々な問題や困難があったけど、僕はユーベでのキャリアに誇りを持っている。チームの成績や自分のプレーについてもね」

――対戦するインテルのモウリーニョ監督は、どのような人物でしょうか?

「とても抜け目がなくて、ずる賢い。しかも用意周到だ」

――かつてのチームメイトのイブラヒモビッチは?

「彼を許さないとは思っていない。ユーベがセリエBに落ちたとき、すぐにチームを変えたのもひとつの選択だからね。彼が加入したからインテルが変わったのかは分からない。おそらくモラッティがかなりの金額を投資した結果だと思うけど」