■第8試合 ミドル級/5分3R
スコット・スミス(米国)
Def.3R3分24秒/TKO
ベンジー・ラダック(米国)

素早いジャブを見せる両者。ラダックの左ジャブ、右ストレートがスミスの顔面を捉える。しかし、やや振りが大きくなったラダックに対し、スミスはクロスをかぶせようとする。右ミドルを見せたスミスは、さらに左ハイを放つが、ラダックはサークルワークで距離を外していく。

ヘキサゴン中央で打撃の精神戦が続くなか、スミスが前に出てパンチやハイを放つも、ラダックは下がりながらもカウンターを狙う。まっすぐ歩を進め、パンチの連打でラダックの動きを止めたスミスは、一気呵成に攻めるが、ここでラダックの左ショートがヒット。逆にスミスが尻もちをついてしまう。さらに嘘をついてダブルレッグを見せたラダックがテイクダウンに成功すると、残り10秒になってパウンドを連打。ラダックが上手くラウンドをまとめて、1Rを終えた。

2R、いきなり組みついた両者。スミスがケージにラダックを押し込む。距離をとったラダックは、左ストレートを伸ばす。と、ラダックが飛びヒザを見せるが、クリーンヒットには至らない。直後に右をヒットさせたラダックは追撃の右をヒットさせた直後に、飛びこんできたスミスをギロチンに捉える。

足をかけてテイクダウンを奪ったスミスだが、すぐにラダックは立ち上がり、スミスのテイクダウン狙いを防御する。ここでレフェリーがブレイクを命じ、試合はヘキサゴン中央で再開。左をヒットさせたラダックに対し、スミスは動きが少なくなりラウンド終了を迎えた。

最終ラウンド、あとのないスミスだが、先にパンチをヒットさせたのはラダックだった。左へ回るラダックに左ミドルで追いかけるスミスは、左フックに右を合わせていく。

この一発が効いたのか、テイクダウンにきたラダックをスミスはギロチンに捉える。しかし、ラダックはスミスの体を振り子のように振り回し、テイクダウンに成功。スタンドへ戻ると、スミスはパンチを受けながらも前に進んでいく。残り時間2分、逃げきりに入り、攻撃が控え目となったラダックの左フックに、スミスは右クロスを思い切り放っていった。

この一撃で、見事な逆転KO勝ちとなったスミスを、二人の息子がヘキサゴンに上がって祝福する。「子どもたちをガッカリさせたくなかったんだ」と、良いパパぶりと素晴らしいファイティングスピリットを見せたスミスは、今後、ストライクフォースに欠かせないファイターとなりそうだ。

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