新型『iMac』分解レポート:必需ツールは吸盤

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Charlie Sorrel

3月3日(米国時間)に発表された米Apple社の新型『iMac』の、まだあまり知られていない特徴を1つご紹介しよう。

前面のガラスパネルは磁石で固定されている。パネル外周の金属のベゼルは、接着剤を使わず、14個の磁石だけで正しい位置に固定されているのだ。パネルを取り外したいときは、上の写真のように複数の吸盤を使う。[磁石を使う構造は2007年iMac当時から]

[Apple社製品の修理用パーツなどを販売する]『iFixit』の壮大なる新型iMac分解レポートは、こうして幕を開ける。それにしても、iFixitの中の人は仕事が速い。製品保証が無効になるのも厭わずに彼らが分解をしてくれたおかげで、いくつもの発見があった。

ディスプレイが一新され、光沢が若干控えめになったこと。スピーカーがより大音量になり、音質もクリアになったこと。また、スタンドを取り外そうと思ったら、まず筐体の中のものをほとんど完全に取り除いてからでないと無理ということなどが分かった。

筆者の周辺では誰もが、Apple社の新製品が出るたびにiFixitが決まって解体レポートを発表するのを楽しみにしている。ガジェットを素っ裸にしたいというポルノ的欲望から言っても、これは文句なしに熱い。それに、この先自分のMacを実際に分解する必要に迫られた場合には、iFixitチームが難しい実験を先に済ませてくれたことに感謝することになるだろう。

筆者がこれまでに「手術」を施してきたMac製品の数は忘れてしまったが、分解作業をする時はいつでも、手近の端末でiFixitの分解レポートのページを開いていたのは間違いない。

WIRED NEWS 原文(English)

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