日本銀行

写真拡大 (全19枚)

トレビアンニュース記者は12月某日に東京都中央区日本橋にある日本銀行(にっぽんぎんこう)を取材した。
取材の目的は地下に存在する巨大な金庫だ。

地下金庫のほかにも日本銀行の内部を紹介していくので、写真、動画と会わせてご覧頂きたい。

日本銀行外観だ。明治29年に作られ外観はほぼそのまま。今では重要文化財と認定されているほど。あの関東大震災にも耐える設計は東京駅なども手がけた辰野金吾(たつのきんご)が行い建築方式はルネッサンス様式を加味したネオバロック様式を取り入れている。
当時としては最先端の建築方式だ。
またそれだけではなく、建築当時は水洗トイレ(男子用のみ)はこの日本銀行が日本初で、エレベーターは2番目だったことからも、その先進性が伺える。


■そもそも日本銀行とは?
そもそも日本銀行とは何をするところなのか? 小学校の頃に社会で「銀行の銀行」、「政府の銀行」という習い方をした覚えはないだろうか?
銀行など金融機関の預金口座があることからその様に呼ばれている。またそれだけではなく、日本銀行券の発行も日本銀行が行っている。
紙幣には全て日本銀行と書かれているのでよーく注意深くみてほしい。
ちなみに50円玉、100円玉などの硬貨は政府が発行している物で日本銀行が発行しているものではない。そのため日本銀行とは書かれておらず、“日本国”と書かれている。


■いざ内部へ!
日本銀行の内部へ入ると八角形の部屋へ通される。天井は高く通常の2倍以上の高さがある。声がかなり響く構造となっている。その場所の真下がまさに地下金庫だという。
足下に金庫があると聞かされたらワクワクして早く先に進みたい気持ちでいっぱいだ。
下に進みたいのだが次に案内される場所は2階だった。
先ほども述べたように日本で2番目に作られたといわれているエレベーター(当時のものを復元したもの)に乗り2階へ行く。まるでディズニーシーのタワーオブテラーを思い出させるかのような作りに、ついカメラのシャッターを切ってしまった。

エレベーター外部
▲エレベーター外部。

エレベーター内部
▲エレベーター内部。


■肖像画・史料展示室
2階へ上がると赤絨毯の左右の壁に歴代総裁の肖像画が飾られている。その奥には展示物が置いてあり、日本銀行の職員がかつて使用していたものなど歴史を感じさせる物がズラっと並べられている。

歴代総裁の肖像画
▲歴代総裁の肖像画。

日本銀行。ちなみに正式呼称は「にっぽんぎんこう」らしい
▲日本銀行。ちなみに正式呼称は「にっぽんぎんこう」らしい。

日本銀行の模型(昭和13年頃)
▲日本銀行の模型(昭和13年頃)。

緊急時に灯りを付ける提灯
▲緊急時に灯りを付ける提灯。


過去に実際に総裁が座っていた椅子
▲過去に実際に総裁が座っていた椅子。

貴重な展示物
▲貴重な展示物。


■昨年末まで使われていた旧営業場
昨年末まで使われていたという旧営業場に案内される。地下金庫への道のりはまだ長いようだ。待合室のような使われ方をしていたようで、天井も3階分あろうほどの高さ。

※昭和44年に窓口業務が新館に移った後、昨年末までは事務室や会議室として使用しておりました。

旧営業場
▲旧営業場。

旧営業場の天井
▲旧営業場の天井。