関東の学生プロレス10団体が集結して行われた学生プロレスサミット。会場は超満員の観客で埋まった

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3月6日(木)東京・新宿FACEで『学生プロレスサミット 2008』が開催された。一橋大、日大、法政、早稲田、帝京、明治といった数々の有名大学から総勢34名の学生レスラーが集結。超満員で観客で熱気に溢れたノリノリの会場で、そのパフォーマンスを披露した。

かつては、深夜番組として日本テレビでも放送されていた学生プロレス。昨今では、プロレス人気の低迷も影響したのか、その活動も目立った動きは聞こえてこなくなった。

しかし、約10年振りに、関東近郊の学生プロレス団体が集まり、合同興行の開催を決めると、(学生プロレスを題材にした)映画『ガチボーイ』の話題も後押しとなって、学生を中心にチケットは完売。会場建物前には大蛇の列ができるほどの観客が詰め掛けた。

学生プロレスと言えば、既存レスラーのパロディや下ネタ全開のリングネームを持った選手も見所の一つだが、この日も、テント・ハリゾー、インキンオブジョイトイ、ガリリン・ソーロー、性闘士細矢、マグナムDOUTEI、金的桜ヶ丘、上野クリニックHKといった学生レスラーが参戦。中には、とても掲載できないようなリングネームを持った選手もいた。

数年前に比べ、全体的にコミカルファイトの割合も減り、シリアスな攻防を披露する試合も多く見られたが、中でもインパクトを残したのは、セミファイナルの口臭力 vs もずく2PAC酢のシングルマッチだろう。会場の応援が真っ二つに割れ、異様な盛り上がりの中でゴングを迎えた一戦。

早稲田大学5年の口臭は、言わずもがな、長州力のパロディ。対するもずく2PAC酢は、今年大学卒業を迎え、この日が学プロ・ラストマッチとなる。試合は両者が所属をする学プロ団体の看板を懸けた意地と意地の攻防が繰り広げられ、最後は、夜の新宿FACEに沸き起こった“口臭コール”をバックに、口臭がラリアットで2PAC酢から3カウントを奪取。試合後の両者は、お互いの健闘を称え合い、自分達の後輩達に、この闘いの継続を託したのだった――。