アルカイダ発言の鳩山法相 今度は「ペンタゴン接待」告白
「わたしの友人の友人が(国際テロ組織の)アルカイダ」と外国人記者クラブで発言し物議をかもした鳩山邦夫法務大臣が、今度は2007年10月31日の衆院法務委員会で、いきなり「委員長!」と手を挙げ、「毎月、アメリカのペンタゴンの情報収集に、食事付きで応じていた」というトンデモ発言をした。これが「米国のスパイだったことを告白!」などと一部マスコミで取り上げられ、騒ぎになっている。
てんぷらや鰻をペンタゴンからご馳走になった
トンデモ発言があったのは、07年10月31日の衆院法務委員会で民主党の河村たかし衆議院議員が質問に立った時だった。河村議員は塩尻官房長に対し、防衛駐在官に十分な予算を与えて情報収集力をアップさせるべきではないか、と問いかけた最中、指名もされていないのに突然、鳩山議員が「委員長!」と手を上げた。河村議員は「何ですか!?」と驚いたが、鳩山議員がマイクに向かって歩いて来るので、「じゃぁ、しゃべってチョ」と発言を促した。
鳩山議員は、
「思い出を語りたいんですが・・・」
と話し始めた。「思い出なんかいいよ!」というヤジが飛んだが、それを振り払い、こう語った。
「田中角栄先生の私設秘書になったとき、その時に私のような何も知らないペーペーにもですね、毎月ペンタゴンがやってきて、その、食事をご馳走してくれて、大変美味しい食事を毎月ご馳走になっとった。私なんか何もわからなくても、一生懸命色んな事を聞いとりまして、やっぱりアメリカは凄いなと。ペンタゴンなんか、そういう情報収集もの凄いな、という思いでございます」
河村議員が、
「食事代は全部ペンタゴンが出したんね?」
と質問すると、
「あの、何でもいいというので、当時私はお金がありませんから『鰻がいい』『てんぷらがいい』と、いつも言っておりました。私は一円も払ったことがありません」
河村議員はこの応答を聞いて、吐き捨てるようにこう言った。
「鳩山議員のように全部ペンタゴンにカネ出してもらとりゃ、日本がどっちの方向に向いているか、全く危ないじゃないですか!」
実体験を元に日本の情報収集力強化を呼びかけた?
この発言を受けて07年11月2日付の「夕刊フジ」は、アメリカ国防総省から毎月のように接待を受けていた、とし、「米国の情報収集の協力者(スパイ)だったことを認めたもの」と書いた。田中元首相の表に出ない動向や、心中、プライバシーの情報を与えたのではないか、という疑いだ。
「2ちゃんねる」にもスレッドが立っていて、
「鳩山何がしたいんだw」「壊れているんじゃないのか?」というカキコミが多いのだが、中には、
「これはつまり『私は(アルカイダじゃなくて)アメリカのしもべなんですよ』という彼なりのアピールだな」
「ペンタゴンがてんぷらおごってくれるのかw おもろい。このおっさんと酒飲んでみたいなぁ」
「このおっさんが総理になったらどんだけ毎日がおもしろいか」
というものもある。また、擁護するものもあり、
「鳩山は、政界・財界・メディアにおける米国・中国等の工作員の存在を警戒し、日本の機密情報管理を危惧し、日本も他国と同じように海外の情報を収集することに注力すべきであり、多くの予算を盛り込むべきだと述べている」
と、実体験を元に日本の情報収集力強化を呼びかけたのだ、というものもある。
鳩山大臣の真意はどうなのかと鳩山議員の衆議院議員事務所に取材したところ、
「担当者は不在で、いつ戻るかはわからない」
ということだった。