みのもんた約5秒深々頭下げる 「朝ズバッ!」不二家断罪で「お詫び」
TBS系情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道をめぐって、みのもんた氏が「素直にお詫び申し上げたい」と謝罪した。同番組の放送内容をめぐって問題が指摘されてから、みのもんた氏自身が謝罪するのは初めて。放送倫理・番組向上機構(BPO)に同氏の「断定・断罪的なコメント」が問題視されたことを受けた形だ。
「私も真摯な気持ちでこれを読ませていただきました。私どもの『朝ズバッ!』の取材方法だとか、取り上げ方、そして何よりも司会進行しております私のコメントのあり方などについて色々とご指摘を受けました」
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・川端和治弁護士)が2007年8月6日に発表した「朝ズバッ!」の不二家報道についての審理文書を手にしながら、みのもんた氏は07年8月16日放送の「朝ズバッ!」のなかでこう切り出した。そして、
「40年しゃべり手をやって、反省する点はたくさんある」
「私も40年しゃべり手をやっておりますけれども、まだまだ反省する点はたくさんあると思います。こうした点についても真摯な気持ちで、このBPOの25ページにわたる文章を私はたえず持ちながら、これからもこの『朝ズバッ!』で頑張っていきたいと思います。素直にお詫び申し上げたいと思います」
と謝罪し、約5秒にわたって深々と頭を下げた。
BPOは、07年1月22日に同番組で放送された不二家報道について「重大な放送倫理上の問題があった」とする見解を発表している。みのもんた氏は1月23日の放送で「古くなったチョコレートを集めてきて、新しい製品に平気で作り替える会社は、もうはっきり言って廃業してもらいたい」などと「断定的」「断罪的」に発言したことから、BPOの審理対象になっていた。
BPO放送倫理検証委員会によれば、「断定・断罪的なコメント」の真意をみのもんた氏に照会したところ、自身が水道メーターの経営をしていることを念頭に「世の中に商品・製品を送り出す経営者として、ここまできたら廃業するくらいの覚悟で、信念をもって経営にあたってほしいとの激励の思いを込めたつもりです」との回答が寄せられたという。しかし、同委員会はみの氏の口調や表情から「激励の思い」を汲み取れる内容とはなっていないと判断し、「司会者らの断定・断罪的な言動によって誇張され、視聴者に不二家に対するいっそうの悪印象を与える効果を発揮した」などと指摘していた。
07年8月16日放送の同番組で、みの氏が「謝罪」に要した時間は約2分間に渡った。