TBSは小型マイク装着依頼の際に「謝礼」をもちかけていたことを認めた

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   TBSの情報番組「ピンポン!」の総合司会者の福澤朗アナウンサーは、ハニカミ王子・石川遼選手の「ナマ声」をこっそり収録しようと、同伴競技者に小型マイクの装着を依頼していた問題で、「謝礼」話をしたことを明らかにしたうえで、謝罪した。

「厳粛なアマチュアスポーツの精神を踏みにじる依頼」

   問題になったのは、石川選手も参加した関東アマチュアゴルフ選手権でのできごと。07年7月13日に放送された「ピンポン!」の最後に、福澤朗アナウンサーは、小型マイクの装着を依頼した際に「同伴プレーヤーに対して謝礼に関わる話もしました」とした上で、

「同じ競技者としてよい成績を収めようと切磋琢磨してきた選手に大変失礼な申し込みを行い、厳粛なアマチュアスポーツの精神を踏みにじる依頼だったと番組として深く反省しております」

と述べた。また、福澤アナは、「ピンポン!」が関東ゴルフ連盟や選手、関係者に1ヶ月あまりにわたってお詫びを重ねていたことを明かし、「寛大な対応をしていただいた」と説明した。

「放送で申し上げたことがすべて」

   2007年6月6日の「ピンポン!」放送で、「不適切取材」について福澤アナが「あまりに非常識な当番組の暴挙であります」と謝罪。後日の放送で

「軽率な行為が何ゆえ起きたのか、決してうやむやにすることがないよう、分かった事実はいずれ、この『ピンポン!』の番組のなかできっちりと必ずや報告をさせていただきたいと思います」

と述べていた。しかし、小型マイク装着を同伴競技者に謝礼金の話を持ちかけていたかについては、その後の番組内で説明がなく、さらに7月4日に行われた定例記者会見でもTBS側は「(説明の放送は)未定」としていた。

   TBS広報部はJ-CASTニュースの取材に対し、「この件について見解がまとまったので報告させていただいた。放送で申し上げたことがすべて」と答えた。