ウェブサイトの発表文では「一刻も早く沈静化するよう全力で対応にあたっている」としている

写真拡大

   創価大学(東京都八王子市)は2007年4月18日、学生と職員が、全身の発疹と発熱が特徴の「はしか(麻疹)」に感染したことを受け、大型連休明けまで全授業を休講にする、と発表した。国立感染症研究所も「例年より流行が早い」と注意喚起をした矢先だった。

   同大によると、同大の「保健センター」から感染の疑いが報告され、医師の診察を受けさせたところ、07年4月17日、学生35名と職員1名が「はしか」との診断を受けたという。これを受けて、同大では大学全学部、大学院、短大の授業を4月18日から(短大は19日から)大型連休明けの5月6日まで、すべての授業を休講することにした。ただし「学校閉鎖」ではなく、学生の就職活動相談などには、キャンパス内で個別に応じているという。

「現段階では感染経路は調査中」

   国立感染症研究所感染症情報センターがまとめた定点調査によると、3月26日から4月1日までの1週間で、全国約500の病院を受診した成人の「はしか」患者は11人。「例年より流行が早い」などと注意を呼びかけていた。
   創価大の36という数は飛び抜けているが、同大広報部では、「現段階では感染経路は調査中」としている。
   文部科学省の学校健康教育課では、

「今回の件は連絡を受けたので承知をしていますが、全国のどこの大学が休講したか、という情報を(文科省で)把握するシステムになっていないので、『はしかで大学全体が休講』という先例があるかどうかは分かりません」

と話しているが、J-CASTニュースが調べる限りでは、このような例はきわめて異例だ。
   今回の休講措置で約8,900人が影響を受けるが、夏休みを短縮して補講にあてるなどして対応する、としている。